電力クランプメーターPC-6010_ユーザーレポート

機能ではメガやI0/I0rなど絶縁関係の測定はできないけどそれ以外
これ1台でいけます。負荷電流測定はクランプなので挟むだけです。
導通は頻度は少ないながら必要な時にないと困る機能なのでこれ
もあり、ただ今回興味があったのは電力が測定できるという機能
尚これは外国の製品で街では市販されていませんから私は楽天
経由でNET購入しました。もし今何も測定ツールを持ってないなら
絶縁以外の一般点検はこれ1個ですべて可能と言えます。
負荷電流なら17.5Aとか少数第一位の精度で十分ですがI0なら
1/1000Aの精度が必要でそれまで求めたら2万円は高くなります
から絶縁に関する機能はこの測定器は除外しているのです。

電気各量測定実務のほとんどは低圧回路が現実です。
電圧、抵抗、導通、電力測定ではテストリードを使用します。
電力測定では電圧と電流の2入力要素が必要なのは承知の通りです。
20KWレンジで10W~20KW、100KWレンジで100W~100KW測定できます。
欲を言えば先端をクリップタイプにも差し替えできたらMore betterでした。
テストリードは各種売ってるのでこの測定器で使えるクリップタイプもある気
がしています。まだ探してはいません。

コンセントの電圧測定でその他もあえてして説明するまでもないのですが
テスターを扱った事がある人なら瞬時にわかります。
テスターの禁止事項と同じで間違えて抵抗や電流レンジで電圧を測定
しない様には十分に注意されてください。
すれば保護用の内部ヒューズ
が切れて使えなくなると思います。

ここで疑問が?電圧と電流の入力のみでは皮相電力KVAしかわからな
いと思いませんでしたか?電圧と電流の積処理のみでは確かにそうです。
下の様に処理すると電圧と電流で有効電力PKWが求める事ができます。
そう言えば昔電験二種を勉強した時にこんな説明を読みましたが完全に
私も忘れていました。電力も根本原理となると奥が深いです。

一番よく使う20KW電力レンジの表示はこうで670WならばKW単位
ですから0.67と表示されます。10W未満は認識できないそうです。

では最大500Wという掃除機で電力を測定してみましょう。
最初にレンジ切換をした時に0.35とか表示されていた場合指示を
0に合わせます。15.1KWも15.4KWも影響はないですが1KW未満
の電力を測定するならばきちんと0調整が必要です。

1本物になってる家電コードの電流をそのままでは直接測定でき
ないので細工したコンセントを使って掃除機の電力を測定しました。
(電圧はコンセントのお尻から出した2線から入力)0.48KWつまり
480Wと表示されたので性能には問題はないです。とにかく家電を
測定する時は0調整をする事を忘れないでくださいね。

1976年創業の外国電気メーカーが製作した物ですがISO 9001
のシールもあります、ISO 9001は品質マネジメントシステムに関
する国際規格です。全世界で170ヵ国以上、100万以上の組織が
利用しています、ですから性能には問題はないはずです。

マニアルは単相2線式での電力測定の方法しか図説明がなくて3本配線
がある単相三線式や三相三線式はどうやって測定すればいいのか?
日本販売に伴い作成された薄いマニアルは販売してる代理店が作成
した物で製造メーカーではないのである意味仕方ないです。この辺に
ついては私が自分で考えてみました。

単相三線式分電盤において電流値がR相:I1A N相:I2A T相:I3A
とすれば消費電力はS=(105×I1)+(105×I3)だからこれに従い結線し
て測定すればいいのです。(中性線の電流値は電力算出には関係なし)
ですから単相三線式回路主幹では2回測定をする必要があります。
①R-N間で電圧入力してR相の電流をクランプで挟んで得た値P1
②T-N間で電圧入力してT相の電流をクランプで挟んで得た値P2
P1+P2の値が単相三線式の電力値となります。

あるテナントの単相三線式分電盤の主幹で電力を測定してみました。
まずはR相の電流は46.1Aと表示されました。41~46Aで変動

次に上の電流測定の状態のまま電力レンジに切替えてR-N間で電圧
も入力したところ4.3KWと表示されました。電圧はきちんと伝わらない
と正確に電力表示できないので平らな部分ではなくこういう部分に当て
ましょう、ですから電圧クリップできるテストリードがほしいですね。
ところで充電部で測定をする時はこんな素手で作業してはいけません。

今度はT相の電流を測定したところ32.7Aでした。今度はT-N間で電圧
入力して電力を測定したところ3.1KWでした。最後に3.1+4.3で7.4KW
がこの盤の消費電力という事です。ただ負荷は微妙に±5A程度で変動
しているのでこの盤は7KW程度の電力消費をしてると見たらいいのです。

三相電力PKWは線間電圧VabとIaの電力と、線間電圧VbcとIcの電力
を各測定加算する事で得られるのは電験三種を勉強した方ならご存知
のはずです。(又はN相N線式の電力はN-1個の電力計で測定できると
いうブロンデルの定理から2個の電力計で可能)
最終式は√3×電圧×電流×力率となりこれは有効電力PKWを意味します。

会社にある三相モーター動力盤で電力値を測定してみました。
まず各電流値はこういういう状況にあります。
現場未経験の方に説明すると無理に配線にクランプを押し込んだり
すると思わない事故となります、回路は充電状態で生きているのです。
最初にレイアウトを見て無理なく挿入できる位置を確認してから行う
のが測定業務の基本です。たとえば狭い配線の隙間に挿入したが
クランプが後で抜けなくなった
とか...そういう事態では一旦回路
を停電させて被覆を少しづつ滑らせながら抜くしかありません。
力づくで引き抜いてケーブルの被覆を損傷させたら始末書を会社
に書いて取替というまずい結末になります。こんなケーブルなんか
通常電気屋さんしか持ってないですし端末処理ができないです。

以前ブログ用に私が作成した資料で説明すると7.5KWを超えるモー
ターではスターデルタ起動になっているのでその場合はMCBのすぐ
二次側で回路手前の主幹で電流要素は入力して電力測定は行う事
間違えてデルタ回路の配線をクランプしたらそこに流れてる電流は
主幹の√3分の1ですから指示される電力値は相当低めな指示とな
りますので注意されてくださいね。

電力値P1とP2を測定してみました。P1+P2が√3VICOSΦの有効電力
このポイントでクランプを挿入してるのはスターデルタだからです。

電気事故はその人の経験にない意識できない部分で発生します
届けされる電気事故は年間1万件もあるという現実はけして自分が
そこに仲間入りしないという保障はないのです。上で経験の浅い方
が起こしそうな事故としてもう1点、右手でクランプ、左手で2点をテ
ストリードを当ててますがテストリードの先端の長さを揃えてから私
は当てています、何も考えずに当て様として赤い方が長くて上手く
2点に当てられず手が滑りどこかの2点充電部を短絡させるケース。
写真を見て誰でもできるという意識を持ってしまうと逆にそこに意識
がいかなくなり事故原因となる。充電部を短絡させたらMCBがトリップ
してもバチと火花が出て黒こげ
になります。難易度の高い作業より
こういう一見単純な部分で電気事故が多く発生しています。

ここまでくれば力率が求められるので逆にP1とP2を逆算してみました。
四捨五入、電流と電力の測定時間がJUSTではないので計算値と実測
値の多少のズレは発生します。もちろん扱うのは実測値です。
ただ今回のは定速モーターで電流の変動はほとんどないため正規の
三相電力計で測定した値と大きな差はないと感じています。

(sinはCOSは二乗して1から引いた平方根で求めています)

合計値で比較すると計算値が4.48KWで実測値は4.49KWですから
測定の考え方は間違ってない事は証明できました。
今回の7.5KWのモーターにおいて4.49÷7.5≒0.6つまり60%の負荷
がかかってるわけです。モーターはせめて半分以上の負荷で運転すべ
き機器であるのがわかります。

又力率の変化でもわかる様にこれは負荷により変動する物で電流値
の測定だけで正確に負荷KWを知れません。一度は電力測定して正確に
負荷%を知っておくのも意味があると思います。私の経験では能力の
1/3しか負荷がかかってなかったモーターもあり完全に選定ミスか稼ぐ
ために大きめのモーターを業者が取付していた事例がありました。
人に何か説明する場合は現状の状態を測定した結果を根拠に理論展開
していかないと
単なる本で勉強した事を言うだけなら子供でもできます。

現在まったくの未経験で将来電気関係のお仕事を希望されてる方に
必要なのは電気の各値を正確に測定できるスキルです。PC-6010と
メガ(15000~20000円程度)を購入して自宅で絶縁、電圧、電流
導通、電力の試験操作を習得されておく事を強くお勧めします。

★測定業務は電気技術者ができないといけないスキルの一つ★
測定により電気に触れてこそ新たな発見というのがありそれでこそ脱
ビギナーの第一歩なのです。いくら電験三種があり理屈を知っていても
取扱いができないなら工業高校生の1年生と何ら変わりません。

必要な時に即できてこそ"できる人"と世間の人は評価するのです。
どんな簡単な事でもできないは他人との大きな差なので現場によって
はわざと教えてくれない先輩も実際いるほどです。
家にも規模は小さいながら分電盤や電気機器があるのですから実務
を経験できる事を忘れてはなりません。測定器は電気技術者の武器
ですから武器を使えないでは技術者ではないです。


たとえば30KWの三相モーターがあるとしてプレートに書かれた電流値が
運転中流れているのか...通常はその値の60~85%程度の状態にな
る様にどこの現場のモーターも選定されているはずです。(つまり負荷
要求トルクがモーター定格トルクより小さい)
現場を見た事がない人は18.5KW、PF=0.85の三相モーターが運転し
てるというと計算で62A程度の電流が流れてると思うでしょうが実際は
それより低いのは覚えておいてくださいね。これまで運転電流が定格
値になってる状態のモーターは1回しか私は見た事がありません。
定格以上の電流がコイルに流れその熱で内部の絶縁体が許容温度
を超えると(下のはB種なので130℃)絶縁破壊を起こして短絡してし
まいます、当然モーター交換しかなく工事費込みで100万円位!

モーターが過負荷になる状況は軸受故障ロックとかスターデルタでデ
ルタに切換らないなどですが、こういう状況ですと普段とはまったく異
なる回転音になるので誰でも異常に気がつきます。モーター点検で
普段と違う回転音時は電流値に注意してください。それか朝遠隔自動
起動時にTHR警報が出るかのどちらか?電気主任は即現場直行です。
状況調査⇒自分で修理できるならする⇒自分で無理ならオーナーに
業者に修理させる許可をもらい連絡(費用が発生する)のが流れ。

これは2016に交換したモーターだけどトップランナーのシールがあります。
(昔の汎用モーターより価格が高いので消防ポンプ、非常用ポンプなど滅多
に使用しない物についてはトップランナーモーターはメリットがない)
今はモーター取替すれば省エネ法により必ずこれになるのですが通常運転
ではコイル抵抗も少なく数%の省エネとなります。ただ起動電流が逆に高く
なる癖が同時にあるので場合によってはマグネットや電源MCBの取替も必要
で取替業者の方からその話はしてくるでしょう。

現場電気主任技術者がトップランナーモーターについて知らないは時代遅れ
ですからここで記載した程度は知っておいてくださいね。けして業者とかにこの
言葉の意味を質問なんてされないでください。


この製品はよく売れていて品切れになってるケースが多いみたいですね。
テスター、負荷電流クランプメーター、電力測定が1SETになってる点が
理由だと思います。現場で携行する時に何個も測定器を持たなくてもい
いのでスマートな管理ができます。けして15000円は高くないです。
持った感じの作りもしっかりしてるので耐久性もあります。販売してる国
では電気技術者の方に売れてるはずです。



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