電気主任技術者 設備勉強会

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★私の電気主任技術者ポリシー記事
⇒電気主任技術者になるとは ⇒初めての電気主任技術者⇒電気主任技術者 Q and A
⇒これが電気主任技術者の仕事⇒私の携行ツール ⇒私の電気仕事きっかけ

資格さえあればなんて気休めは抜き、電気主任になるための将来の
着実なSTEPを目指せ、資格、★現場経験、対人能力が現場では必要です。

★直近のUPですが全部で約200記事あるので貴方の疑問に触れた内容
も探せばあるかもしれません!疑問に思う事は誰しも一緒です。

⇒特高VCB更新工事⇒不平衡三相交流検証⇒変圧器突入電流 ⇒高圧停電手順
⇒シーケンス制御⇒トップランナーモーター⇒三相単相運転⇒地絡継電器⇒給水制御
⇒デジタル式保護継電器⇒保護継電器基礎⇒絶縁抵抗測定/I0r管理 ⇒電力量計etc
⇒ファンコイル故障⇒冷温水発生機故障⇒マグネットスイッチ取替⇒冷却塔制御
⇒ELBと接地の有効性⇒電気設備保安規定⇒基盤制御検証⇒受電VCB実務レク
⇒家庭の漏電⇒私の毎日1⇒私の毎日2⇒電験三種A問題⇒電験三種B問題解説
⇒漏電対応1⇒漏電対応2⇒漏電対応3⇒漏電対応4⇒漏電対応5
⇒絶縁基礎1⇒絶縁基礎2⇒月漏電点検⇒ビル漏電監視⇒絶縁抵抗計の使い方

毎月1回正社員が交代で職場の人に勉強会をしているのですが今月は私
が担当でしたので11月に処理したこの件を話題としましたので現場未経験
の方はぜひ参考にされてください。

4階のフロアー責任者から天井から大きな音がしてると連絡ありました。
あるエアコンの室内機から発生していて業者が夜中にフィルター清掃をした
時にきちんとはめてなくて振動してるのかと最初は思いました。
夜中に空調機や各エアコンフィルター洗浄、交換に業者が入り行いますが
作業後に取付が悪くて時々こんなクレームが来るのです。
カバーを外しフィルターも撤去して聞いた音はそういう種類の音じゃない!

このタイプのファンでは中に異物が混入して異音が発生する事があるの
ですがそれはなし又、私の経験ではベアリングの音とは違うと思いました。
完全にケーシングと羽が接触してる音で私の勘では軸が何らかの理由で
ぶれている可能性が高くこれを本体から分離して下で修理が必要で今
ここでどうこうできる状態ではありません。
たぶん10年経過してるので一式交換が必要でしょうがまずは至急に業者
点検が閉店後に必要です。
とにかくここは飲食店通路のセンターでいつまでもここに脚立を立てている
事はできません。
ただこんな大きな音が飲食店のある通路でしていてはとてもまずいです。

ちなみにこうした機械の異常音をより正確に聞く時はこうするのです。
その機械の異音がしてる部分にドライバーを当てて耳で聞く。
空間を通してだと回りがザワついているとどこで異音がピンポイントで
してるかわからない時があります。
職場に戻れば機械屋さんが使う聴診棒はありますが簡易的にはこれでも
ただ離れて聞くよりはるかにわかります。
上の場合ですとこの方法で"カリカリ"と扇風機の羽が硬い物に連続で
当たる様な音
がドライバーを通して聞こえてきました。
ただこれは対象物に接近するので十分に安全には注意されてください。
空調機とかではベルトとかに巻き込まれたら死んじゃいますから!
電気を扱う場合でも★私達の作業はすべて危険と隣り合わせなのです★

この通路のある各エアコンはフロアー責任者がコントローラーを操作して
運転・停止してるので彼にこの音のしてる機器の停止を話をしたのですが
"できないって?????"もう男の癖にメカ音痴なんだから!
私が交代して操作してみたのですがエアコンの何台かをグループに分けて
問題のはグループ2で3台のエアコンが同時起動・停止する制御。
いろいろしてアイコンを単独表示にできたのでこれで該当する機器だけを
選択して停止ボタンで停止するはず、ですが停止ができないのです?
音がかなりしてるから今更マニアルを暢気に探してる暇なんてもうない!
これのマニアルはフロアー責任者である営業が持ってるはずだけどたぶん
どこにあるかもわからないのは聞かなくても容易に想像しました。
バックヤードにある分電盤を探してそのエアコンの電源を切りました。

コントローラーで手動停止せずに電源を切ったために通信異常が!
業務用エアコンでは室内機の電源を切るとこれが出るのはわかって
いましたが他のエアコン運転には支障はないはずです。
余談ですが室外機が短絡、漏電でそれのELBがトリップしても通信異常
というエラーが発生します。
特に台風時期になると強風で室外機ファンに逆回転の風が運悪く吹き込
んでしまうと無理がかかり過電流で室外機ELBが落ちて通信異常が出る
事が私が勤務する現場では多いです。
通信異常のエラーが出た場合は室内機、室外機のMCBやELBがトリップ
してないか確認が必要ですので覚えておいてくださいね。
切れていたら投入する前に絶縁抵抗測定は必ず行わないといけません。

ところが奥にあるもう1台のエアコンまで同じ表示で停止したのです。
仲良く3個のMCBがある別電源になってるはずなのに電源が消えた場合
にでる通信異常が無関係と思われるエアコンでなぜ発生するのですか?
さあ貴方ならこんな時はどうされますか?
★ここからが電気主任技術者のお仕事STARTです★

飲食だからとねずみが天井裏で配線をかじった故障ではありません。
図面通りに配線されてないのですからそうなると既存の配線がどうなっ
てるか1から調査が必要です。

配線を指と目視でたどるとこういう関係になっていて照明のON/OFFで
使うリモコンリレーをエアコンの室内機運転に使用してるのがわかります。
どう考えても3台のエアコンの室内機は別電源になっているはずです。
ですが通信異常という電源を切った時に発生するエラーが該当しない
はずの室内機で発生してる★事実は事実なのです★


故障してる室内機用のリモコンリレーR-35を手動でON/OFFさせてみたら
この回路を生かせば3台目の室内機は正常運転する事がわかりました。
リモコンリレーは黄色のON/OFF表示を爪で反転させたら手動でON/OFF
させる事ができます。


つまり上の右側のR-36というリモコンは配線まで出しながら3台目の室内機
には接続されず実際は左のR-35のリモコンの配線と電源が共用になってい
たのです。
コントローラーで仮に単独で正規にR-35を切れても結局は2台が共用電源
なので3台目の室内機は運転できません。
R-36回路は10年以上も未使用でしたが絶縁測定は毎年してるので問題
はないでしょうからここに正規に配線しないといけません。
常に3台同時起動、停止で故障がこれまでなかったので誰もこの事には気が
つきませんでした。

天井裏で接続されてるなら今日の事にはならないと思いましたが束になって
る配線のインシュロックをほどいて1本づつ確認したらこの盤内で処理して
いたのでこういう接続変更で正規の状態に戻す事ができました。
これでR-35~R-37は正規に各単独電源となったのです。
念のためリモコンの出たとこで各I0を測定してみましたが1mA未満でした
から各室内機のモーターに絶縁不良はありませんでした。
あ!故障してるエアコンは電源がないのだからI0が0なのは当然でこれ
は携帯で職場に連絡して100Vメガを持ってきてもらい測定しました。
これも20MΩ以上で問題はありません。

絶縁は業者が点検に入る機器については事前に電気担当として確認して
おかないと業者から絶縁も悪いなんて逆指摘されたら電気主任技術者
として恥ずかしいですからね。

点検報告書に書かれると永久にそれが現場に残るので嫌ですし第三者
が単に見た場合に絶縁点検をしてるのかと疑念を持たれてしまいます。




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業者点検の結果やはりシロッコファンの不良という報告で3日後に取替工事
となりました。
紙面では伝えられませんがベアリング(軸受)が経年劣化で発生する音とか
電気主任はモーター、空調機なども担当するので現場で聞く機会があれば
覚えておかないといけません。(Vベルトのスリップ音とは違います)
初期異常音が発生して放置すると完全にロック状態となるとTHRが動作しま
すがその手前で周辺の方には耐えられない様な機械音がして大迷惑です。
(音が小さい間に交換を至急行う必要があります)
テナントビル、飲食、病院とにかく人が利用する空間では停電だけでなく異音
がするというのはあってはなりません。


昔この現場であった話ですが一般客が警察交番に変な音がすると通報した人
がいて交番から指摘があった事があるそうです。
他人には笑い話に思えますがその話が社長の耳に入り、部長以下係長まで
厳重注意をされた事があるらしくて私が勤務するビルでは異音に関しては特に
誰もが敏感になっています。もしろん客商売ですから当然です!

★施設の電気主任技術者は単に技術だけでなく客商売をしてる意識を忘れて
は現場では勤務できません!常にお客様が最優先なのです。
ガチの単なる技術屋で融通のきかない人はダメ、まったく技術がなくても無理。
施設の電気主任技術者とは利用者に快適な空間を与える事も大切な業務で
問題点が発生すれば先頭に立って改善と提案をオーナーやテナントにできる
様な人になるのが誰しも理想です。
それには日々のこうした小さなトラブルを確実に処理する事が大切でその
積み重ねを見て誰もが電気主任の提案に耳を傾けてくれるのです。
単に本の理屈だけを語る人は学校の生徒さんだけでいいのです。

更に今回のトラブルから得られる教訓は以下です。
1.稀にではあるがこういう末端工事では施工ミスがありえる。
2.先入観を持たないで発生してる事実だけを受け入れる。
3.自分の都合ではなく利用者への影響を最優先して処理をする。
4.同じ状況が他でないか確認を必ずしておく
5.今回の事例はエクセルで書式にして結果を残す。

ビルで電気主任技術者をする場合は故障のほとんどが対地電圧150V以下
で発生するのですから原因なんて見つけてしまえば単一な要素です。
様は漏電調査と同じで先入観を持たないでつながりを正確に追っていく事
が大切
で機械が動作しない場合もそうですが各施工図面、シーケンス
図面というのを整理していつでも確認できる様にしておかないといけません。
難しい何とかの法則や回路計算なんてそれを設計する人ではないのです
から必要ありませんが★上で言う類の図面を読める能力が一番大切です★
そのため整理整頓ができない人では電気主任業務を円滑にはできません。

貴方は自分の指の長さをご存知ですか?
何かの作業をする時に自分の指の長さを知っていると意外と比較対象に
便利な時があります。
又常に空間的な長さを意識するのが安全作業には一番大切と思います。
昔自動車のバッテリー交換をした時にスパナのお尻が車体に触れて火花
を出した事があるのですが目の前の指先だけの意識しかありませんでした。
実際私もこういう失敗を通して安全を意識する事ばかりでした。



HOW TO 絶縁抵抗計の使い方3

私の持論:急激な温度上昇こそ絶縁抵抗劣化の一番の原因です。
あの触れないモーターの実際の温度を把握されていますか?
表面52℃で適正?実は100℃超過でヤバいのかもしれません。
(使用温度が10℃上昇すると寿命が1/2になる、10℃半減説)

初めての方は以下を読んでから読み進めてください。
絶縁抵抗計の使い方1
絶縁抵抗計の使い方2
以上で実際の絶縁抵抗測定についてはある程度雰囲気を理解された思う
ので運用について今日は記事にしました。
どこの自家用電気工作物も保安規定の定めに従い年に1回は絶縁抵抗
測定を実施するスケジュールが組まれています。

この保安規定、誰がその現場の最終責任者かというと当然ながら所有者で
ある社長なのです。(つまり経営者)
実際社長は無理なので社長⇒誰か⇒電気主任技術者となっているはず。
私が勤務するビルではこの様に技術部長の役職になる方が電気保安業務を
総括されて、私は彼を補佐してここで定める方法で電気工作物の維持管理を
する事で対価としてお給料を頂いてます。

上第7条で主任技術者は上司を補佐してが私の役目なのです。
(私はオーナー会社に出向社員の身分で普段は私の上司みたいな関係)
ところがこの保安規定の点検項目は意外とAboutな内容です。
絶縁抵抗測定に関しては年に1回しなさい。とだけしか記載がありません!
現場を知らない方から言わせたら何でも絶縁抵抗測定すればいいのか?
とだけ理解されるでしょうねきっと?
実際現場の電気主任技術者となってわかるのはこのメガという機器で
絶縁抵抗測定ができないポイントが存在するのです。
もしもそれを行う事で利用者の設備が故障してしまう可能性があるのに
それでも行うのか?
★絶縁抵抗測定は負荷接続状態で行う物ですから
切り離せばいいという判断はできません。



私が今の現場に着任して前任の電気主任がしていた絶縁抵抗記録を
見たらその様な測定が無理として省略した部分は記録として不自然な
ので項目から除外されていました。
(項目として除外するか値を捏造するか?という選択を迫られる、特に
捏造すれば電気主任が言わないと第三者にはわかる事はまずない)
表だってけして言えないその現場だけの隠し事でしょうかただ....
実際に電気主任になった人でないとこのジレンマは理解できません。

ただどうして絶縁抵抗測定に躊躇するのかいくつか理由はあります。
1.機器に衝撃電圧試験禁止の記載がある。
絶縁抵抗測定禁止と記載すると法的な問題が発生するのでメーカーは
こんな遠まわしな注意事項を述べているのです。
2.精密機器であり異常が発生する可能性がある。
可能性があると前任者が遠慮していた物を保安規定にあるからと実行
してやはりそうだった場合は社内の誰も貴方には同意なんてしてくれない
激怒したオーナーが電気主任の変更を管理会社に命令されるでしょう。
客商売において顧客財産に損害を与える事はあってはなりません!
3.テナントのシステム担当から変な電気をかけてもらっては困るの申し出
どうしてもするならビルを出ていくと言われオーナーがそこだけはするな!
と電気主任技術者に圧力をかけてるケース。
単なるオーナーと下請け管理会社の関係では逆らう事などできないでしょう?

その他、現場事情により理由はあると思いますがいくら保安規定でメガで
絶縁を年に1回は測定とあっても誰も絶対に大丈夫と保障できない部分に
ついては電気主任技術者と言えど過去されてたきた苦肉の策を無視して
行うわけにはいきません。
それで損害が発生したら電気主任を雇用してる会社が弁償するしかない
わけで絶対を強行すると必ず一部エラーが発生するのが万物の常です。
この様に絶縁抵抗測定をするに当たり★機器操作は簡単ですがそれを行
う対象物に稀に問題が発生するケースがあるのです★

ですがもし電気火災が発生した場合はどうなるのでしょうか?

過去のどのPAGEで記事にしたか覚えてませんが私が工場に勤務してた頃に
消防車が出動する様な電気火災が発生して明けての現場検証で普段の電気
管理内容についても提出を電気主任の方は消防担当官から求められていました
(その電気主任技術者とは私の父で出火箇所は発電機のDC回路で絶縁とは
違う理由でこの火災は発生、結局メーカーが全額弁償されました)
電気火災が発生して最初に係わるのは実際は消防関連なのです。
電気室、EPSなどから出火したら電気主任がまず調べられるのは当然!
(電気的な立入り検査は管轄が違うのでそれは後日別件となります)

ただ最初に問われるのは普段の点検内容の説明を求められます。
消防だから電気は詳しくないと思っていたら現場検証に来られる様な方は
電気火災においてプロでこうした電気設備についても素人ではありません。
ですからできないから何も絶縁管理をしてないは通らないのです。
夜中火災が発生したらすぐ朝8時から現場検証とされるのですから記録
を作り直す時間もないし、証拠隠滅をさせないため迅速に行われます。
私はそれを当時見ていたので着任したこの現場もヤバイと思いました。
上の火災は深夜の事故でしたが日中ですと下手をすると夕方のニュース
で放送される可能性もある
わけでオーナーには風評被害、大打撃です。
だから★電気火災だけは電気主任技術者は絶対に起こしてはなりません★

1.毎月テナント分電盤主幹でI0rを測定をして記録を残す。
この検査ならば★停電が不要なので毎月でも実施する事ができます★
火災事故が発生した場合に消防から問われるのは直近の検査をいつ
行いその結果がどうであったかが一番のポイントになるのです。

保安規定により絶縁測定を11ヶ月前にしたがここにきて電気火災が?
でも11ヶ月前の数値確認だけで問題なしとは世間の感覚からズれてる。
何かの方法で定期的に絶縁状態の数値的管理は必要と思われませんか?
絶縁測定が困難でされてこなかったポイントはI0rで管理を行う
(絶縁に係わる値はI0rだけでI0は厳密にはそうではありません。)

家庭における絶縁管理ですが今は絶縁抵抗計で測定する方法以外で
漏れ電流による方法を保安協会もされています。

これは私の住んでるマンションで彼らが行った報告書ですが言葉より書面
ですから自分のお仕事に役にたつ情報は捨てずに残しましょう。
個人が勉強した論説など言い訳としか消防担当官には通りません!
貴方だってこの事例を見てやっと私の話を信じる気になったはずです。

これは私がテナント分電盤主幹でI0rを測定した時ですが仮にも保安協会
ですから同じくI0rで測定してるはずでI0では余分な量を含むので正確な
対地間抵抗(つまりメガ値)により流れる電流を把握できません。
メガとはDC電圧をかけて対地間抵抗のみに電流を流してそれを抵抗指示
させる物でI0rとは電源電圧と同位相の成分つまり同じ抵抗成分の電流
だけを検出してるので両者がしてる事は同じなのです。
だからI0と違い線路電圧の入力が必要となります。(基準ベクトルとして)

ご存知の様にエネルギーは電圧と同じ周波数成分のみに発生するわけで
電源電圧と同相の漏れ電流I0rが感電や火災などの悪戯をするわけです。
(理由は歪波交流の話になるので省略します、いずれ機会がある時にでも)
I0rって聞かれて?意味はわかりません。では自分の正当性を相手に
主張できない
のでこの部分はしっかり押さえておきましょう。
下ではI0=0.1mA、I0r=0.07mAと差はないけど絶縁値が正常だからです。
ですがどういう原理で測定した値かが重要で詳しい方からI0では対地間静電
容量を通じて流れる高周波とか含むので正確ではない?と突っ込まれます。
リーククランプメーターが商用周波数以外をすべてカット可能ならそれはI0r
ですがあるレベル以上の周波数成分をカットするだけでI0rではありません。
厳密に言えばリーククランプメーターは100%絶縁状態を反映してません。

主幹だけを測定するならセッティングして3分もかかりません。
I0r測定を全テナント主幹で毎月行い記録として私は残しています。
私の経験上★主幹でI0rが適正ならば子回路で漏電はありえません★
この子回路を測定したらI0では0.15mAでもI0rでは0mAです。
実際この回路を100Vメガで測定したら20MΩ以上ですが対地間抵抗
つまり絶縁抵抗値が低下すればオームの法則でI0rは増加する
I0rが適正なら絶縁抵抗は正常である。理屈に合っています。

この末端で言えばI0は必ずI0rより大きいのでリーククランプメーター
でI0が1mA未満ならばこの回路の絶縁状態は正常と言えます。
(通常は回路末端MCBにてI0が0.1~0.5mA程度ですね)
稀に電源回路とかだと3mAとかなりそういう場合はI0rで絶縁の確認
が必要となります。これが無停電絶縁CHECKの方法
(回路は生きてるので電圧クリップ時は短絡に注意します)

この件は電気主任技術者協会でもこの様に述べられています。
ただ接続される種類の負荷によってはI0では1mAを超えてしまいI0rで
測定して初めて1mA未満が確定するというのがある事だけは覚えておいてね。
こうすればこれまでメガによる絶縁測定を躊躇していたポイントの絶縁管理
はできると思いませんか?

2.日々発生した電気トラブルについてはすべて写真もつけてエクセルで
結果報告を作成して誰が見ても適正な対応もしてるという管理体制を示す
事ができる様にしておく事。

3.言葉ばかりの点検項目で単にそれの○×の記載ではなくて可能な限り
測定した数値で判定する点検内容に変更して誰が見てもわかる点検書式
を電気主任が作成する事。(日常、月、年点検など)
数値的な変化が一番誰にも説得力があり単に○×は状況を見落としたと
いう疑念を抱かれます。

4.保安規定はその当時の最低限のルールであり現状にマッチした連絡
体制、対応をよく考えてマニアルとしておく事。

5.電気保安教育はしても今の職場のメンバーでは意味なし、相手も面倒で
してほしくないと思っても最低3ヶ月に1回はタイトルを決めてその教育
資料を電気主任が作成して記録に残す事。

6.できだけ早く着任したこの現場設備詳細を研究して見えない状況や
問題点を更に追求する事。(整理整頓、現場各表示など)

保安規定の文言から言えばメガによる絶縁測定をすべてしていないの
は事実ですがそれに変わる効果的な点検方法は必要という事です。
一番いけないのはその部分の絶縁管理を何もせずか記録捏造です。
記録の捏造ではいつか上で述べた様な電気火災が発生するかもしれま
せん。
保安規定の文言が単に絶縁測定ならI0rも含むと解釈できそうだけど
ここでは絶縁抵抗測定ですから絶対にメガを使用した値になります。
この保安規定を設定した時代はハンディーでI0rが測定可能なツール
がないわけですからこういうのを含めて保安規定の点検内容の文言
を変更してもらえるか検討中です。

前任者は電気主任としての個人判断で測定項目から削除して異常なし
と報告しているので会社の技術部長もその事を知りませんでした。
しかも変わる対策を何もせずの状態で途中から今更それを会社に言え
ないので何年も絶縁状態が不明の箇所が存在していたのです。
これに限りませんが電気管理をする上で一度でもごまかすとずっと嘘を
つかなくてはいけなくなります。
私はそれだけは嫌です。

HOW TO 絶縁抵抗計の使い方2

初めての方は前回⇒絶縁抵抗計の使い方1
を先に読んでからにされてください。
前回家庭で絶縁抵抗を測定するポイントを述べましたが今回は実際の
ビルや工場など現場での絶縁抵抗測定を紹介します。

単相三線式回路において絶縁抵抗計の接地リードを接地ターミナルに接続
してその接地が効いているか相に当てて電圧で確認してみましょう。

これはテナント盤に電気を送る各階EPS内のMCBで、こういう場所で測定する
絶縁抵抗測定を幹線メガといいます。
テナント盤主幹を切り、ここからそのテナント主幹までの低圧CVTケーブルの
絶縁抵抗を測定
します。(500Vメガで測定)
幹線メガはケーブル単体での絶縁判定なので無負荷状態で測定を行います。


単相三線式回路からの単相200Vは対地間電圧は100Vでありますが
アースターミナルですからあって当然ですよね。
この盤は共用部で十分に広いのですがテナント盤はこんなに広くなく接地
ターミナルがない場合でそれ以外の接地が効くと思われる何かを選択した
場合はどうか?同じ様にそこでも対地間電圧100Vをを測定できればその
接地の取り方は有効と判断できます。

小さな店舗では家庭の分電盤と大差ない物を使用してるケースがありますが
こうした接地ターミナルがない分電盤もあるのです。
クリップした点と任意の金属部での導通で確認する方法は完璧ではないと
思っています。

もちろん全停電でこんな確認の方法はできませんが停電日では完全に館内
が真っ暗なのでライトで照らしながらの作業となり回路の入れ忘れという
ヤバイ失敗への懸念
が停電日の作業ではあるのです。
以前は設備の仲間と手分けして作業していたのですが何回注意してもその
間違いをされる人がいるので私は全館停電日には絶縁抵抗測定はしません。
つまり何日かに分けて平日早朝に少しづつ行うという方法です。
ですから上でいう確認方法はできます。
何度もテナントからお叱りを受ける事態となり技術部長から私だけでその
作業をしてほしいという命令を受けたのです。

この100Vメガで絶縁抵抗測定するとこの様に20MΩ以上に必ずなります。
測定器では∞を示していますがこれは100Vメガですから20MΩ以上と読む
のは前回説明した通りです。
実際はケーブルなので500Vメガで測定しますが100Vメガとの違いは500V
メガは100MΩまで測定できるのです。
ですから測定結果としては100MΩ以上と記載しますが★二次側テナント盤
を切り忘れて測定すると極端に低い値となる★のですぐわかります。
テナント盤には500VはかけないとしてるのでEPSで幹線メガを行う場合は
十分な注意と確認をしてから行います。

次は動力盤で絶縁抵抗測定をしてみましょう
電気に詳しくない方を見てるとこんな扉などにアースをつける方が多い
ので電気を知る貴方だけは止めてください。
写真には映ってませんが扉には機械の操作用基盤回路があり無用な
故障を誘発させたくないのです。
絶縁測定の電圧は必要な範囲内で最短距離でかかる様に接続すべき
だと思います。

尚こういう基盤制御の盤はモーターのみ絶縁測定を行いますがその他
回路については下部の制御電源のとこでI0測定で絶縁判定します。
実際★絶縁抵抗計だけでは建物すべての設備の絶縁管理をするのは
絶対に無理です★

少し探せば一番下にアースターミナルが確認できるのでここからアースを
取ればいいのです。

接地が効いているか確認するのに対地間電圧を確認したいのですがMCB二次側
かマグネットの一次側に赤リードを当てて電圧を測定します。

同じ線間電圧200Vでも単相三線式回路からの200Vは対地間電圧は100Vですが
三相200Vの場合は対地間電圧は200Vとなるのは前回説明した通りです。

ではこの動力回路の絶縁測定を行います。
これが絶縁測定の100点の方法ですから確認されてください。

必ず電源MCBを切った上で絶縁抵抗測定は行います。
あれこんなクリップで短絡なんかしない?という方は意外と多いと思います
が上にもある様に絶縁測定は電路を短絡してから測定するのです。
R相のみに電圧をかけた時にモーター内部で絶縁不良が発生していた場合
本来対地間のみにかかるメガの電圧が機器本体にかかり絶縁を更に悪化
させるのを防止させるためです。
全相同時に電圧をかけたら各相の電位差はなくなるので電気的被害はない
という理屈です。(特に500Vメガで測定する場合)

ただ動力盤負荷であるモーターは考えて取付された物で指定通りの運用
さえきちんとしてれば絶縁劣化に至る事はないレベルです。
ですからこんな電路短絡をしなくても絶縁測定は何なくできてしまいます。
絶縁抵抗不良というのはテナントが使用するコンセント回路でのみ
発生して
固定した負荷しか接続されない動力盤では容易に発生
する事はまずありません。

むしろモーターに電気を配給するマグネットの接点が劣化して停止状態
からの単相起動をしてしまい大電流が流れる事でコイルが焼損し絶縁
劣化に至るという現象を懸念します。
絶縁測定さえしてれば良いではなくて10~15年に1回はマグネットを
取替する作業を忘れすに行うのが大切です。
その他水中ポンプの長時間空運転、30KWもあるモーターの頻繁な起動
など経年劣化より運用の方法が悪くて動力回路での絶縁劣化は発生
する
可能性の方が高いと思います。★電気主任の経験不足ですね★

ただ使用する電圧レンジが線間電圧相当でない場合、つまり500Vメガ
で絶縁抵抗測定をするならば電路短絡をした方が万全です。
いえNETで公に記事を公開してる立場としては絶縁抵抗測定では電路
を必ず短絡の上で測定してください。と申し上げておきます。
ですから標準仕様の電灯分電盤の回路で絶縁測定を実施をする場合
もこれが正規手順となります。


絶縁抵抗をするにしても分電盤がまったくわからないのでは困ります。
私が管理してるビルの分電盤の場合で説明を行いました。
二種類のMCBについて、2P2Eが200V照明用で2P1Eが100Vコンセント用
2P1EのMCBは接続について極性ありLが100V、Nがマイナス側です。
2P2Eからの電流の流れは200V_MCB⇒リモコンリレー⇒照明器具という
のが200Vの流れです。
ちなみにリモコンリレーを開けるとこうなっています。

リモコンリレー(RC)には各個別のアドレスがあり中央監視PCより点灯させ
たいRCのアドレスを指定するのです。
そのアドレスを受けてリモコンリレーをON/OFF制御するのがTUですね。
こういうのを★フル2線方式又は多重伝送方式といい★RCをアドレス指定する
事で2本の制御線のみですべての照明用RCの制御が可能となるのです。
ほとんどのビルで照明点灯の流れはこういう感じだと思います。

ところで★照明回路の絶縁抵抗測定はどこで行うのか?
RCが切れているのにMCB二次側で測定するという事は現場の照明器具
を含まない事になります。RCの負荷送りのとこで絶縁測定をします。
どうしてもMCBのとこで絶縁測定をするというならRCを手動でON状態に
してから行わないといけません。
意外とそれを知らないでRCのある照明回路を単にMCBのとこで絶縁測定
されてる方はいらっしゃると思います。貴方は気をつけてね!

1個のTUが4個のリモコンリレー(RC)の制御を担当しています。
急に照明が点灯しない故障では最初にRCがONになってるか確認します。
動作しないなら通常RCを取替すれば直りますがこの程度は私もします!
RCを良く見ると表面にONという状態表示がありますが、実はこれを
手の爪でON/OFFさせても動作させる事ができるのです。
この方法はRC故障時にとりあえず照明を点灯させる応急対応ともなります。
尚、RCは手動又は信号を受けた時しか反転状態とならないのでそれ以外
ではたとえ停電しても状態を保持し続けます。

これがフル2線照明方式の親機で中央監視PCを通じて登録した時間
にビル内の各所照明の点灯・消灯を自動制御しています。
中央監PCからの手動点灯・消灯信号でさえまったくRCが動作しない
ならば現場のRCかTUの故障です。
それが可能で設定時間になっても照明が自動で点灯、消灯できない
トラブルではこの親機に問題があります。
至急照明メーカーに修理依頼が必要です(寿命10年程度)
もちろんこんな精密機器を間違えても絶縁測定してはいけません
から絶縁はこの電源のI0値で判定すべきです。(1mA未満の事)


製品説明書に修理、分解、改造をしてはいけないと記載がある物
はいくら電気が詳しかろうが触ってはいけません。

通常、家電も含めて単一の完成した製品とはこういう物でそれらは
電気主任技術者の担当範囲外となります。
時々テナントが会社の家電などの調子が悪いからと持ってこられる
ケースがあるのですが丁重にお断りすべきです。
ぜいぜい★漏電してるかを調べてあげる程度しかしてはなりません★


★家電の漏電検査をするならば★
これは時々電気主任技術者として行いますので覚えておきましょう。
下は電子レンジですがこれで検査をするならばこうですね!
なぜプラグの2極間を短絡してるか私のこれまでの記事を読まれた
方はすでにわかっておられると思います。
100Vレンジで行う、プラグ間にDC100Vをかけない点だけは注意!

"ビリと金属部に触れたらした"というテナントさんの申し出に対して
行う点検ですが私の経験上、正常なら20MΩ、不良なら0Ωと良いか
悪いかのどちらかです。
簡易的に行うならば電源を生かした状態で検電器が点灯するか?
でも見れますが確実に使用できない事を調べるならば絶縁抵抗で
判定するのが一番確実です。
不良ならお客さんはたぶん購入するわけですから実は違っていた
なんて言われたら"使用不能"と伝えた根拠を問われるからです。

HOW TO 絶縁抵抗計の使い方

絶縁抵抗計が使えないと先輩から"電験を持ってるのにメガも使えないのか?"
と罵声を浴びせられる可能性があります。(絶縁抵抗計=メガ)
("正しく使えてない"のも”使えない”のと同じ意味となります、貴方は大丈夫?)
無資格者ならば入社してから何でも習えばで構いませんが仮にも電験三種を
持ってる方がそれでは通用しません。
職場は学校の様に電気理論を披露する場所ではなく自ら実務を行う場所
でそれをまったくできない人を職場の誰も心良くは歓迎しないからです。
(車の構造に詳しくても工具を使い実際のメンテができないではダメと同じ)
電気主任を目指す方、特に実地で練習できない環境の方はいっそう個人で
絶縁抵抗計を購入して自力で覚えましょう。
(15000~20000円程度)

絶縁抵抗計は電気屋の基本中の基本です
これの使い方と絶縁に関する実務知識0では電気担当にはなれません。
これは最近購入したカスタムMG-01Uという絶縁抵抗計です。
屋内配線故障調査では600Vまでの電圧測定と100V絶縁抵抗計が
あれば十分に対応できます。(通常はテスター端子の状態)
私は理由があってこの機種にしていますが通常の100~500Vレンジの
ある絶縁抵抗計にするなら同じ価格でMG-02Uという型番となります。
もちろんどこのメーカーの絶縁抵抗計でも構いません。
3万円以上もする様な絶縁抵抗計でなくても十分に優秀な機種はあります。
尚デジタルより針式の方が指示値が安定しています。
デジタルはきちんとリードを当ててないと正常表示されず又挙動が
見えないので現場に入ると意外と癖がある事に気がつきます。

★100点の絶縁抵抗測定はこうです★電気工事士問題でもあり!
極をジャンパー等で短絡して機器のSWを閉じる、コンセントは機器接続
状態で絶縁抵抗行います。(つまり負荷使用状態)
閉じるとは一般の方には切ると聞こえますが電気の世界では逆でSWをON
の状態にするという意味です。
私の父が20代前半30年前は何でも500Vレンジで測定していましたが今
は敏感な精密機器が増え、★印加電圧には細心の注意が必要です★

電圧が低下すると正確に絶縁測定できないため電池レベル確認を最初
に行うのは絶縁抵抗計取扱いの基本です。

この機種は操作段階で必ずバッテリーCHECKが入るから良い機能です。
その他は特に説明はなくてもわかると思います。
機種によって操作方法に違いがありますがMYメガを会社に持参すれば
解決です。★それくらいしてこそ貴方のやる気が見せれます★


絶縁抵抗測定ではリードを接続したら左の青部分を押さえたらメガ測定開始。
両手が塞がってる場合は写真の様に起こせば常時電圧が発生したまま
の状態となります
が戻すのを忘れない様にしましょう。

上左のクリップを取扱説書と同じワニ口という言葉で以後表現します。
細かい事を言いますが挟む相手は線、アースターミナル、接地が
確実に効いた何かですが挟む相手の大きさをよく考えてください。
不完全な挟みで接触抵抗が発生すると試験結果に影響します。

では私の住んでるマンションの分電盤で今回は説明します。
電圧を測定する場合200Vを超える場合はこの機種では小さなブザー
音が鳴ります。(電圧が高い事への警告)
絶縁抵抗計ではワニ口をアースに接続しますが時々設備の人の中には
こういう適当な金属部に接続される方がいます。
必ずアース線又はそれが接続されてる金属部に接続してください。

試しにワニ口でアース線を挟みその金属部分にもう片方の赤リードを当
て絶縁測定をするとその金属部分にアースが効いていればこんな0Ωとな
りますが実はそうはなりません。
つまりこの分電盤ではアースはその金属部には効いていません。

絶縁抵抗計とは対地間の電気抵抗を測定するわけですがその挟んだ
金属部が大地と接続されてないといけません。

絶縁抵抗計は人が感電する度合いを調べる検査で人はアース(大地)との
間において感電しますからそのワニ口を接続した適当な間においての絶縁
を測定をしても意味がないのはわかると思います。
設備の方ではそこまで意識し測定、理解されてる方はそう多くありません。
だから私は絶縁測定は信頼のおける数人にしか職場では依頼しません。

極端な例を言うとこんな金属盤がありそのどこかにワニ口を挟んだとして
その状態で赤リードを同じどこかに当てれば確かに0Ωとなりますがこの
時に金属盤が大地と確実に接続されてなければ意味がありません!
職場でメガ測定をする時にこういう感じで"導通良し"としてそのまま絶縁
測定をされ"無限大異常なし"と貴方はされてはいませんか?
金属盤は重いため最近は業務用も硬い樹脂BOXもありそういうのでは
なお更の事、接地線に直接ワニ口をクリップしないといけません。
ただ狭い盤では手の大きな人では挟み難いのでメガの意味をわかって
ない人は適当な金属部にワニ口で挟んだりされるのです。

私の住むマンションの分電盤は施工時に電気工事士の人がメガ測定用に
1本線を余分に出してくれていますが良い仕事をされる方だと思いました。

テナントからELBが切れたと報告があり設備の人が行って測定したら∞
表示まであり再度投入したら受けつけた、ところが翌日またトリップ。
私が測定したら0.1MΩしかなくその人は盤のどこかに適当に接地端子
をかけて測定して絶縁測定をしてるつもりでも実はされていないのです。
やたら順調に∞表示結果が継続する場合は一度はリード線が緩
んでないか確認も必要です。
(移動時に物が当たりそうなる事がある)
水回りの厨房や水中ポンプですべてで∞表示というのも少し疑問を持た
れた方がいいと思います。

アースがきちんと取れてると電圧をかけた時に★絶縁体が電気を吸収
するので針がわずか右に触れて左に∞として落ち着きます

アース線に接続されてないと最初から針は∞のままでまったく動きません。
(きちんと接続できて反応なしなら経年劣化によるメガ自体の性能低下)
"絶縁抵抗なんてただ当てたらいんだ"と思っていたらベテランの人から
"きちんと計れてない"と怒られてもなぜなのかわからないでしょう。
だから実物で練習する機会がない方は自分で購入され家の分電盤で
正確な測定がなされた時の小さな挙動を体験してほしいのです。
★実際にしてみないとこういう物を読んだだけではダメです★

電圧をかけた時に絶縁体が電気を吸収すると説明しましたが見掛け上
少しメガ値が下がるので抵抗値が上がり落ち着いた段階の値を読みます。
ただ太い距離のある幹線ケーブルを除けばテナント盤内の各回路では
一瞬のわずかの変化です。

中高年の方で多いミスが指示値の読み間違いです。
針式の絶縁抵抗計はどれも1未満の記載に少しだけこんな癖があります。
拡大するとよくわかりますが.5とは0.5の事でこれを5と読むケース。
特に.02なんかを0.2MΩと勘違いしてしてしまうと致命的な失敗です。
屋内メガ測定のほとんどが対地電圧が150V以下ですから0.1の
位置を間違えない様に必ず暗記してください。

中高年の人には針が真ん中より右に指示したら私に相談する様には伝
えてはいます。(特に対数表示の目盛りの見方が理解できない人)

200VのMCBで電圧を測定するとブザー音とともに200Vが表示されます。
これは商用周波数の電圧を測定する物でFHF蛍光灯器具の様な高い
周波数の電圧を測定しない様にしましょう。
普通のテスターにも言えますが私たちがお仕事で扱う範囲の測定器
は50/60Hz用
でそれ以外では正確に測定できないだけでなくLCの
特性が大きく変化して基盤故障の原因となります。

対地間電圧の意味をここで学びましょう。
通常は電圧と言うと線間電圧を意味しますが絶縁抵抗計を扱う場合は
対地間電圧の意味を知っておかないといけません!
職場で少し電気が詳しい先輩が貴方の電験三種のレベルを知るために
わざとこうした事に関する質問をされるかもしれません。
(実は私も前任者に入社した日にこの質問を受けましたのでここに書いて
る様に返答してあげました)

前任者は着信したばかりの電気主任にどの程度電気がわかるのか聞いて
くる事が多いのです、後で職場リーダーに報告するためです。
(電験問題なんて聞いてはきません、電気実務に関する事だけ)
★自分の業務を引き継ぐ人の実力判定が退職される前任者の最後の
仕事と言えるでしょうね★
だって職場のリーダーが最初に知りたいのは新しい電気主任のレベルで
意地悪に思えますが自分が設備の全責任を負う以上は電気担当のそれを
知りたいと思うのは当然ですからそれに答えるつもりでないといけません

今切れてるのが線間電圧200Vですが投入して今度はこの様にアースと
各黒線と白線の間の電圧を測定すると100Vとなります。
単三線式の線間200Vは200Vではあるがそれに触れて感電した場合に
人体にかかる電圧が対地間電圧
でここでは100Vという意味です。
だから絶縁値は対地間電圧150V以下の0.1MΩ以上が基準値となるのです。
これが三相回路で変圧器の二次側がデルタ結線ならばこういう測定を
すると200Vとなりますから三相の200Vでは0.2MΩが基準値となるのです。
動力変圧器で二次側がスター結線はあまり聞きませんがもしスターなら
√3分の1で200を割った115Vが対地間電圧となり絶縁基準は0.1MΩです。
同じ200Vでも電気の送り元の種類・結線で対地間電圧は異なります。

絶縁抵抗計を使用するに当たり何ボルトのレンジを使うかですが
機器が使用される線間電圧ではなく対地電圧で絶縁値の判定は異なりこの表
をご覧になった事があると思います。
だから通常の照明200V回路は0.1MΩとなるのは上説明で理解されたと思います。
ですが何Vの電圧をかけないといけないという法的基準は実はなく機器の使用
線間電圧相当が好ましい
という回答を保安協会の方に教えては頂きました。
ただ昨年共用部を全LEDにした業者からは100Vでの測定が好ましいという回答
があり動力回路以外は私のビルではすべて100Vレンジで測定をしています。

個人的にはLEDでなくても単相三線式からの単相200Vは対地電圧は100V
ですからコンセント回路と同じ100Vレンジ測定で統一してもいいと思います。
照明回路はそれで測定しても20MΩ以上ありますから問題はないです。
様は単相三線式からの単相200Vは0.1MΩ以上あるかを法では求めている
だけでLED業者が言う様に最近は精密な照明器具が増えたので無用な
故障リスクは減らすという事で照明回路で200Vレンジを使用するのは私
の判断で止めました。この辺は現場電気主任技術者の判断しだいです。
ただ同じ単相200Vでも三相200Vから取出した場合は対地電圧は200V
なので0.2MΩ以上ですから注意されてください。

★人が電気を感じるのは1/1000A(1mA)でオームの法則で逆算すると
100Vならば0.1MΩ、200Vならば0.2MΩそれを確認するのが絶縁測定
の目的なのです★
(上表で300V超過は0.4MΩというのはたぶん440V回路を意識しての
記載だと思います)

絶縁抵抗値が1MΩ未満ではすでに劣化兆候の何かがある事が多く
基準値にあるからとその場をそれで終わらせると半年程度先にそれが
原因で変圧器のB種接地で過大な地絡警報が出る可能性が高いのです。
家庭では主幹にELB接地義務がありますが会社分電盤ではそれでは
全停電となり業務に支障が出るので主幹は通常MCBであるのが普通。
(つまり法的に必要な子回路のみELBとする意味)
漏電した子回路が対地電圧150V以下で乾燥した場所ではELBの設置
義務がないので漏電しても一切切れないで過大な漏電までに至るという
のが私が時々会社で急に遭遇する事故漏電という現象です。
(主幹にELBを設置してるケースもありますが当然そういう店舗では全
停電されて急に私に連絡が来るので事を急ぎます。)

ワニ口をきちんとアースに接続してこの200V回路の絶縁を測定しました。
確かに測定器には∞なる記載がありますが現実そんな抵抗は存在せず
単に100V絶縁抵抗計では20MΩ以上が測定できないだけなのでこの
場合は記録紙には20MΩ以上と書くのが正解です。
絶縁抵抗の結果を無限大とかインフ(∞)とかいう人は絶縁抵抗計の
理屈をわかっていません。だって無限大の大きさなんて存在しません!
子の10回路を測定したら最後に子はすべて切り、親ブレーカーを切り親
の二次側で盤内部の絶縁を測定しますがこれも正常なら20MΩ以上。
けして親ブレーカーの一次側にはメガを当ててはいけません
停電作業中でしたら電気室でその時に誰かが何かの作業をしてるかわか
らないので誰かを感電させてしまう可能性があるからです。

絶縁測定の結果はテナントにもコピーを配布しますができるだけわかり易い
書式で作成します。
これはエクセルの図形ツールで作成した物ですが前任者まで使用していた
欠点のある点検書式を何も我慢して使用しなくてもいいのです。
新しい電気主任の作成した物で構いませんが会社として提出するので最終
的に上司の許可は必要となります。

テナントから漏電してるみたい、機器単体の絶縁を調べてほしい
検電器で触れてみるのが簡易的には一番早いのですが正確に判定する
ならば絶縁抵抗計を使い判定を行います。
どこを測定したらいいかわかりますか?アース付プラグのある機器ならば
コンセントから抜いて以下の①と②でメガを行います。
通常の2Pプラグならば機器の裏にある接地端子にワニ口を挟んでプラグ
の間の絶縁を測定します、もしそれもないなら本体の塗装のない金属部
をワニ口で挟んで絶縁を測定します。

プラグの電源2極間に絶縁抵抗計のDC電圧をかけてはいけません。
ACで稼動する機器にDCをかけると電気的特性が違うので電圧がたとえ
DC100Vでも内部回路などの故障に至る可能性があります。
絶縁測定には通常の対地間以外で線間メガというのを聞いた事があると
思いますがこういうトラブルの元になるのですべての接続負荷を外した時
以外では線間メガはできないです。
現実問題としてすべての負荷を外すのは不可能なので私はしません。
パソコンがこうなったら絶対にお客さんは許してくれませんから新品で即
弁償しかありませんが、仕事上の重要データーがあるととても厄介です。
機器SWを切れば?でも片切りなら内部に電圧がかかり基盤があればヤバイ!


MCB回路で絶縁値が0Ωとなったを検証してみましょう。
測定してその値がわかったのなら直前まで使用していたわけで測定器の
精度で測定できないだけで100V回路ならばオームの法則で100V÷20A
で5Ωより多く電気抵抗はあるはずです。
もしこの電気抵抗が0ならば対地間で短絡してMCBは切れます。
漏電なのにMCBがトリップするのはこうした完全地絡の状態です。

ただ変圧器B種接地で漏電を監視(LGR)現場では50mAを管理基準と
してるのですがそれが急に動作するとたいてい300mA程度になっています。
大雑把な計算で言えばあるMCB回路が300Ω程度までに絶縁が低下
したと言えその時点で電気主任に調査義務が発生するので完全地絡
までに★至る事はないですし至らせてはいけません★
放置すると最後は短絡するわけですから焼損事故や最悪深夜に出火
原因にもなります。
すべてELBにすると経費の問題、過敏に反応して電気が切れるなども
ありMCB回路は多くありますがMCB回路の漏電が一番火災事故を
誘発する可能性がある点は電気主任に着任する方は意識しておきましょう。


アース付コンセントのアースが不完全ですと人が感電する事でELBが動作
となりますが、アースが効いていれば人が感電する前にELBが動作して
感電を防止できます。

ですからこの確認も大切ですがアースが効いているか?とは配給元の変圧
器のB種接地と接続関係があるのかという意味です。
その確認はなんとコンセント口で電圧測定で簡単にできるのです。
コンセント口を測定する場合は測定先端の保護キャップを外すのは指をケガ
する可能性があるので普段は保護カバーがしてありますがつけたままだと
コンセントの奥に先が届かないので測定ができないからです。

壁コンセントを抜き出すと電源の黒・白線と変圧器B種接地につながる
緑線が見えます。(VAの3Cで工事してる時は緑が赤線)

私が住んでるマンションのアース付コンセントで測定してみました。
アースとコンセントの非接地側の口で電圧測定を行うと100Vあるので
このコンセントは変圧器のB種接地まで接続は正常です。
もし100Vが検出されないなら地震か何かで裏のアース線が抜けている
かこのアース付コンセントの交換が必要となります。
尚、古いコンセントではリードを刺しても中の当たりが悪いせいか上手く
電圧をキャッチ不能な事があるので2、3回強めに押さえてみてください。
たぶんそれで100Vは出ると思いますが、できればそういうのは交換
された方がいいです。

接地が効いた状態でのその機器の感電電圧はその機器を接続した
部分の接地抵抗値と変圧器B種接地抵抗値との比例分圧となります。

B種接地抵抗値は意外と低いので数ボルトまで下げるのはまず無理!
★実は接地をしたからと感電電圧が0Vになるわけではありません★
接地とは人が触れて感電する前にELBを確実に動作させるために取付
する物で接地による感電電圧低下はあまり過信しないでください。
良くて接地による感電電圧は50V程度しか低下しないのでELBで早急
に切らせるのが一番の安全対策かと思います。

変圧器のB種接地線とは単相三線式変圧器の低圧側の真ん中にある
この部分のアースの事です。
この接地抵抗値は高圧地絡時の電圧上昇が150V以下になる様に
抵抗値を決めてるだけで低圧側のコンセントに接続される機器の上
の様な状態を考慮して抵抗値を決めてるわけではありません。

一応感電した時の人体通過電流をImAとしてその電流が流れた時間を
T秒とした場合、両者の積が30未満なら安全という基準があります。
分電盤にある30mAトリップのELBなら1秒未満で回路を切れるなら安全
と言う判断になります。

以上今回記載した内容を自分で購入した絶縁抵抗計を使い自宅の分電盤
や機器、コンセントで実際に測定を行い練習されてください。
これで貴方も本物の電気技師に一歩近づきましたね
もし私と同じ絶縁抵抗計を購入するならばカスタムMG-01UかカスタムMG-02U
で検索されてみてください。(NETで購入できAmazonで17000円程度)
強度もしっかりしていてお仕事で使うのに何ら問題のない製品です。
この機種はNET販売が主力な様で店頭ではほとんど見ません。

同じ新品がオープンプライスでは4000円以上価格差があるのです。
たとえばカスタムMG-02Uはあるお店では18000円でしたが違うお店
ではビックリの14000円という価格でした。
Amazonに出展したお店によるので急ぎでなければ一週間は価格変動
を見てもいいと思いますが15000円を切っていたら即買いです。
単なる画像なのでWEBにて"AmazonカスタムMG-02U"で検索してね。

これから着任予定ならばカスタムMG-02Uの方が無難だとは思いますが
間違えても500Vレンジで家の電気回路を測定されないでくださいね。
コンセントに接続したパソコン類が故障してしまう危険性があり、お仕事に
おいても私が勤務する会社ではコンセント回路は100Vで測定厳守です。
★せっかくやる気になってるなら絶縁抵抗計と同じ電気屋には欠かせない
テスターも同時に習得される事をお勧めします。

使用方法と私の使用機種紹介⇒HOW TO テスター