電気主任技術者 不足電圧継電器レクチャー

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★私の電気主任技術者ポリシー記事
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資格さえあればなんて気休めは抜き、電気主任になるための将来の
着実なSTEPを目指せ、資格、★現場経験、対人能力が現場では必要です。

★直近のUPですが全部で約250記事あるので貴方の疑問に触れた内容
も探せばあるかもしれません!疑問に思う事は誰しも一緒です。

⇒特高VCB更新工事⇒不平衡三相交流検証⇒変圧器突入電流 ⇒高圧停電手順
⇒シーケンス制御⇒トップランナーモーター⇒三相単相運転⇒地絡継電器⇒給水制御
⇒デジタル式保護継電器⇒保護継電器基礎⇒絶縁抵抗測定/I0r管理 ⇒電力量計etc
⇒ファンコイル故障⇒冷温水発生機故障⇒マグネットスイッチ取替⇒冷却塔制御
⇒ELBと接地の有効性⇒電気設備保安規定⇒基盤制御検証⇒受電VCB実務レク
⇒家庭の漏電⇒私の毎日1⇒私の毎日2⇒電験三種A問題⇒電験三種B問題解説
⇒漏電対応1⇒漏電対応2⇒漏電対応3⇒漏電対応4⇒漏電対応5
⇒絶縁基礎1⇒絶縁基礎2⇒月漏電点検⇒ビル漏電監視⇒絶縁抵抗計の使い方
⇒人体実験⇒絶縁抵抗計の使い方2⇒キュービクル取扱(1~3)⇒給排水制御説明

OCR(過電流)、DGR(方向性地絡)、UVR(不足電圧)はどこのビルや工場
でも必ずあるメインの保護継電器です。
実際問題として適正管理、適正環境な現場であればOCRやDGRが動作する
様な事はまずないと思っていいです。
ですが必ず係るのがUVRの27で停電作業をすれば動作しますし、配給側の
事故による停電でも動作するのでこれだけは知らないでは済みません。

UVR(27)の動作は電気主任技術者の基本中の基本です
27が動作すると中央監視PC及び現場盤でも不足電圧という表示が点灯
します。警報音は故障一括回路で動作して現場では鳴動します。
停電は誰もが感じる不安のため停電したらどうなる?は頻繁に質問され
ますからこのUVR動作~発電機起動まで熟知が電気主任は絶対です。

DSとVCBの間にVTがありその電圧を検出してUVRは反応しますが
値と時間のAND回路条件でUVRは動作するのです。

上の様な充電部の前には実は透明の絶縁バリアーがあります。
接近するとわかると思いますがここを外していいのは電気主任の私
だけと決めています。
VTとCTを盤内で人目で見分ける方法はヒューズがあるのがVTです。
CTは二次側を開放できないためそれはありません!
VTつなぐな、CT開くなと昔、父から教わった事もあります。

これがUVR(27)ですが私が指で示してる値がVTの二次電圧です。
動作電圧80V、動作時間1秒としたならばVT値が80V以下1秒を継続
したらこの中の接点がONとなりそれを利用してVCB切りや発電機起動
のきっかけとするのです。
80Vという事は110Vで6600Vですから(6600×80)÷110だから受電
電圧が4800Vになったらという意味ですね。
瞬時停電で動作してはいけないので時間要素を設けますが受電点の
UVRで2~3秒程度だと思います。
普段の管理においても傍を通った時はこの値を見る習慣を持ちましょう。
(VT不良で電圧低下してもUVRは動作します)
継電器の動作表示をターゲット表示と言いますが電気主任らしく業者
にはこの言葉を使ってください。

UVRは電圧が復旧すれば自動動作するのでターゲット表示をリセット
してなくても機能には関係ありません。
つまり動作履歴みたいな物ですが業者なんかが見た時に現場で出た
ままで放置してると"ここの電気主任は管理レベルが低い"とか思う
人もいるので停電が終わったら必ず表示は消す事!

UVRの裏はこんな端子構成になっています。ただこれだけ見ても意味
がわからないでしょう。


製品マニアルを調べると内部回路図があるので見ればすぐに役目は
想像できると思います。


UVR単体の接点のみを利用して中央監視PCへの停電警報、VCB切り
発電機起動を構成するならばこんな感じになります。


でも実際の現場にある回路はUVR接点を利用はしますが設計者の
作成した回路で動作する事になります。
27X-R3という回路を通じて各表示回路は動作させていますがVCB
のトリップ回路はよく見ると27X-R3とは絡んでいません。
27X-R3はアナンシエータリレーといい簡単に言えば監視を行うため
に異常時ランプの点灯やベルが鳴るようするための物です。
記載が扱い難いので27X-R3のままで説明します。

上27X-R32リレーのa接点がVCBのトリップ入力5番に接続されます。
停電して27X-R32リレーが動作しそのa接点が閉じるとDC100Vが5番
にかかりVCBは遮断動作をします。(すべては理屈通りです)
過電流や地絡発生時もこの5番入力に電圧をかける事でVCBを遮断
させるのは同じ理屈です。
正確に言えば手動操作でVCBを切る時も5番に電圧をかけるのです。
故障でVCBが切れないなら5番、投入できないなら3番になぜ電圧が
かからないのか
順番に追っていけば必ず原因にたどりつけます。


これが上回路の現場のパーツの配置状況です。

もし停電動作で不具合が発生した場合はどう見るか?
最初に端子の緩みがないかまず確認をします。

1.まったく表示も連動動作もされないならUVR故障の可能性大なので
27X-R3の1番にDC100Vが来てるか?来てないならUVR取替が必要
でしょうね。(修理してまで使う性質の物ではありません)
UVRの接点が停電時に正常動作していて以下故障の場合は↓

2.現場も中央PCでも27警報が出ないならば27X-R3の取替が必要
となります。(中央監視だけなら27X-R31リレーを交換します。)

3.VCBが切れないならば27X-R32のリレーのa接点が入らないため
にVCBのトリップコイルに通電されないのです。
そうなれば27X-R32リレーかその手前の27T-R3タイマー故障です。
(VCB本体は毎年業者で動作テスト、定期的OHもしてるからまず壊れない)

又現場盤でランプがLEDでない現場では正確な点検のためランプテストを
押しランプ切れがない事も確認する事を忘れないでね。
私のとこは3年前に22000V特高盤だけはランプはすべてLEDにしました。
回路点検をした事がない人は理屈では理解できても実際どうやって27X
-R3の1番のDC100Vを測定するのかわからないと思うので説明します。
ここで27X-R3の1番は27T-R3タイマーとも接続されているので他の2個
の測定方法でも同じ事となります。
リレーやタイマーにある小さな数字がパーツ端子番号を意味します。

上のUVRはVCBトリップだけが目的ですが受電にあるUVRは動作する
事で各必要なVCB遮断と発電機が自動起動となります。
上で紹介した回路で言えば27X-R33というリレーをこの位置に接続
してそのa接点で発電機起動回路をONにすればいいのです。
受電UVRは発電機運転が絡むので受電UVRの回路は特によく研究
されておいてください。
できれば上で説明した様なパーツを事前に準備しておけば最善です。
病院、飲食、生産工場で停電して発電機が起動/送電しないは甚大な
被害に至り電気主任として無策が一番ヤバイのです。

どこの現場でも月に1回以上は発電機試運転をされていますがその
送電用VCBが実際の停電で自動投入できるかは確認できません。
(水抵抗器など負荷試験装置まである現場は稀でしょう)
自動で駄目なら手動で起動・送電すればいいと楽観してるならば
発電機は運転するがそれのVCBが手動でも入らない場合は?
(発電機VCB投入回路にはインターロック用のb接点が必ずいるので
それが何らかの理由で切れたままのため手動でも投入できない)

停電時に発電機の電圧が建物外にかかり二次災害を発生させない
ため発電機VCBと受電VCBは同時には自動でも手動でも投入できな
い様に回路は組んであります。逆送電防止回路と言います。
私が管理してる現場では受電と中間VCBの両方が切れる事での保護
回路解除と発電機電圧確立の条件が発生して送電可能となります。
100%関連VCBは切れており電気的リレー故障でのみ投入できないに
限り発電機VCB投入回路にあるb接点を短絡させればそこで手動投入
はできる事となります。

もしこういう事態になっても苦痛ではないです。パズルの謎ときみたいで
言葉は悪いけど半分楽しみながら探せる余裕は今ならあります。
入社した頃は回路を掌握してないので不安でしたがわかればなんて事
ないと思います。そういう気持ちの余裕こそトラブル発生時には必要!
逆にプレッシャーは普段の知識を一時的な健忘症にさせてしまいそれ
で適当な事をして更なる状況悪化に至るのです。
現場対応で失敗する原因のほとんどがこういう事だと思います。
イザな時こそ普段の研究の努力が生きてくるのです
創意工夫というのはそれがあってこそ可能となる行為でしょうね。

停電して発電機が起動した場合にどの範囲が生きるのかその点は
電気主任技術者は熟知しておかないといけません。
私が管理する現場では消防設備、非常照明、飲食の大型の冷凍設備
その他停電しては困る機器です。
残念な事にテナントの営業活動をすべて可能するだけの容量は発電機
は1000KW分しかないのでそれは無理なんです。
(今は採算が合わないのでコージェネは止めて非常用発電機として使用)

後このデジタル式継電器についても必ず理解されておいてください。
⇒デジタル式保護継電器

以上、停電動作についてはこれだけ覚えておけば電気主任として着任
するに当たり前任者に対して恥はかかないと思います。

★Easy(簡単)な作業だからこそ注意しましょう★
私が勤務してる会社では事故発生時は共有情報として各現場にも情報
が来るのですが、違う支店ビル設備の方が起こした事故を読んでこの
言葉に身が少し引き締まりました。
Blogの横に照明タイマー取付が意外と多い事を紹介していますがそこ
で発生した事故がこれに関する事です。

このタイマーはボルトフリーなので100でも200Vでも使用できます。
2回路の照明にタイマーを入れてほしいという店舗の依頼ですがそれ
は100Vと200V回路でした。
2P2Eの200V回路MCBから電源を取りランプ数が少ないので2回路を
そこから取って配線されたのです。(タイマー寸法が意外と大きいため
に適当な取付場所がなく1個でまとめた、各回路電圧確認忘れあり)
当然100V回路には200Vがかかるので器具を焼損されたそうです。
この最近入居したテナントは100%LEDなのですが昔からいるテナント
はFLRやFL器具をまだ多数使用されています。

1個のタイマーで2回路を制御する場合は各電圧確認は必要ですね。
言われたら当たり前だけど電験三種を持ってる様な人でもこういう
ミスをしてしまうのです。

事故を起こすと会社が弁償しないといけない、個人の将来の評価に
も大きなマイナスとなります。けして他人事ではありません。
単相三線式盤はバーのつなぎ又はMCBの2P1Eという表示で100V
回路わかったはずだけどその確認を怠ったのが残念です。

★100VのMCBを200Vで使用したらなぜいけないか?
2P1Eの100VのMCBに単相200Vをかけて負荷運転しても焼ける事なく
使用できてしまいます.....あれ?イケルじゃん?
だから100VのMCBを結線変更だけして200Vエアコン工事をする業者
がいるとか聞いた事は私もあります。
2線なのだから片線に流れた電流はもう片線にも流れるのだから片線
だけの過電流素子でも200Vは使えるのだ!なんて思ってるのでしょう?

単相200Vは両線共に非接地であり検電器で当てたら点灯します。
もし過電流素子のない線で漏電をした場合どうなるかです?
特にその漏電が対地と0Ωで漏電する完全地絡ですと短絡電流が流れ
ても回路を切る事ができないのです。
200V用2P2Eならばどちらの線で完全地絡事故が発生しても保護
できる事となります。

ビルとかならば変圧器B種接地で低圧地絡LGRが動作するので漏電の
兆候初期でそういう異常を知る事ができますから完全地絡までに至る
事はないかと思いますが、ない現場ではヤバイです。

電気主任なのに意外とこういう事を知らない人もいる様なので貴方は
覚えておいてね。理由を聞かれてわからないでは恥をかきますから!
難しい電気計算ができても電気取扱いの当たり前ができないといつか
事故を起こすでしょう。
⇒私のブログの最新記事へJAMP

電気主任技術者 区分停電操作

NO3変圧器を1000KVAから2500KVAに更新するに当たり前作業の
ため既存のNO3変圧器を切り離す依頼が業者よりありました。
今日は有望な新人さんに教えながら二人で行いました。
★この程度はいつでも電気主任技術者は一人でできないといけない★
ので過去の繰り返しになりますが再度説明します。
受電状態の操作でビル内は営業状態なので操作は慎重に行います。
NO3変圧器を切りますがNO1+NO2変圧器は生きてるのでNO3変圧器
の負荷は残り2台の変圧器に瞬時に分散移動します。
十分2台の変圧器に余裕があるので瞬時的な電圧低下は発生しません。

最初に変圧器の二次側(6600V)の開放を行います。
負荷側からルール通りに切れば何の問題も発生しません。
★必ず最初にVCBを切り無電流にしてから以後作業は行います
遮断したらNO3変圧器盤電流計にて0Aを必ず確認します。
電圧はDSをこの時点では切ってないので6600V指示のままです。
(NO1とNO2変圧器の電流計はNO3の負荷分だけ指示値が上昇)
ただ下スケルトンからもわかる様にVTはVCBとDS間の電圧を見て
いるためDS切りにより27警報が中央監視PCへ行くので後で処置
は必要となります。

(私たち電気主任はこの図面さえあれば説明を受けなくてもその
現場の取扱いや仕様はほとんどわかります
)
これを理解して次にシーケンスを習得したらその現場で貴方は無敵!
ただ実物に触れた事なくて本で勉強しただけでは現物を前にしたら
頭がWhiteになるのが普通、とにかく現場に入って物を見て操作
しながら覚えるのが現場を覚える事なんです。
★五感を通して覚えた事だけが条件反射の様に可能となります★

電流さえ流れてなければ電圧がかかっていてもDSを抜く事でアーク
は出ませんので大丈夫です。
絶縁手袋と電気ヘルメット、後私は念のためゴーグルをつけて操作を
します。★大丈夫でも身を守る術は万全で行います★
切りの操作手順は①から開始して順番にすればいいだけの事です。

写真の様にVCBとDSは完全に回路から切れました。
これでいかなる方法をしても負荷送電される事はありません!
一時的に電気を停止させるならばVCBの切のみでも構いません
今回は線路、盤内で人が作業をするので完全に電気を止めます。
このDSはVCBを切らないと操作レバーを動かせない仕組みがあ
るのは電流が流れてる状態でのDSの生切りを防止するためです。
(インターロック式のDS)_操作にDS棒は使いません!
この時点で盤内の一番上のDS一次側まで6600Vは来ています。

今更ですが現場未経験の方に説明すると高圧受電盤にある操作SWは
引いて回すのです。
初めて電気主任となり停電作業をする時とかで緊張して"回りません"
なんてない様に注意されてくださいね。
目の前に書いてあっても緊張するとそれさえ見えなくなるのが凡人です。

インターロック式のDSはこの操作レバーを下に引いて入、上に持ち上げて
切りとなります。
私のこの手でもできるのですから力任せに操作しなくても大丈夫ですが物事
は丁寧に扱う様にされてください。

VCBが投入状態ですとこのピンが固定状態となる事でレバー操作をできな
くする構造です。
何年も投入状態のこのタイプのDSですとVCBは切れてるのに固着してピン
を移動できず切りのレバー操作ができない事が稀にあります。
せめて年1の停電作業の時は開閉具合のCHECKはしておくべきです。

図面を見ると27X-R31のa接点で中央監視PCに停電警報が行く
わけなので1本配線を外すかリレー本体を抜きます。
重要な制御が他に絡まないのであればリレーを抜くのが簡単です。

このタイマーは2秒後に動作して27X-R32リレーをONさせます。
27X-R32リレーのa接点はVCBのトリップコイルに通電するための物
ですが監視室PCへの警報は止めても盤自体のUVRは動作した状態
なので27T-R3のタイマーも外しておきます。
20日位先の本工事で2500KVAの変圧器が接続されたらまた戻すの
であまり配線を外したりはしたくないのです。

最後に変圧器の一次側(22000V)の開放を行います。
変圧器一次側のVCBを切り盤電流計にて0Aを確認します。
変圧器は二次側回路を開放しても一次側には無負荷電流I0が
流れるので必ず一次側VCBを先ってから完全に0A状態にします。
ただ二次側のDSみたいにここはVCBとインターロックがないのでDSの
生切りという事故だけは十分に注意して行います。

レバーを切り側に回せばVCBは切れます。
こういう操作は現場機器の状況を見ながらするのですから遠隔で
PCから操作するなんて事は私はしません。

PC監視盤ではコンデンサー入切りのVCS操作のみでVCBをそこで操作
するのは緊急事態の時だけと私は決めています。

VCB本体にも緊急用の入切の押しボタンがあります。
これは22000V用のVCBだけど基本的な扱いは特高も高圧も同じ。
ただこれを操作して直接VCBを入切りする事は通常ありません。

VCBの選定で一番重要なのはその地点での短絡電流です。
私が管理してる所内の22000V点で短絡電流は5500A程度なの
で定格遮断電流が16KAもあれば問題ありません。
受電点の短絡容量計算書を現場で無くしてる場合は電気を配給
してもらってる電力会社にも資料として提出してるはずです。

DSの操作と同じでVCBを引き出す場合も先にVCB本体を切って
からです。
停電作業の時にでもVCB引き出しの練習をされておいてください。

最後に上VCB一次側のDSをDS棒で開放して作業は終了です。
今回は抜く操作ですが逆に投入した場合は後で放射温度計で
接点が熱を持ってないか温度を測定しましょう。

正常ならば周囲温度とほぼ同じ程度のはずですが室温が20℃
なのに40℃もあるならきちんとブレードが挿入されてないのかも
面倒でも再度抜く、入れるの操作をされてみてください。


今一度受電部分を見るとNO1とNO2変圧器の一次側にはVCBがない
という事は受電状態で今回NO3変圧器で行った切り離し作業をNO1
とNO2変圧器で行うと一次側のDSを1本抜いた瞬間に過大な電流が
抜いてない2本に流れてしまいます。
(三相負荷の電源を強制的に単相状態にしたらどうなるか考えてみて)
NO1とNO2変圧器の切り離しだけは受電VCBを切り一旦全館停電
させないと行えません。

LBSなら三極同時開放が可能なので受電状態でも変圧器は開放できます。
1極づつ操作するDSはその二次側に三相負荷が直接続されてる場合は
完全に停電状態でないと絶対に操作してはなりません!

ビル全体の負荷容量が少ない場合にNO3変圧器だけは受電状態でも
切り離しできる様に設計者はNO3だけ一次側にVCBを設置したのです。
(変圧器の無負荷損失による待機電力の低減のため)
ただ2台運転で1台が使用不能に至った場合にここの設備の人では
安全にNO3変圧器を生かす事に疑問があるので待機電力を消費して
も私の判断であえて3台運転を会社に許可してもらいました。
3台運転なら1台がトリップしてもビル営業は問題なく継続できます。

末端6600V変圧器の一次側にあるLBSならば3極同時投入・遮断が
可能ですからVCBを切らなくてもそれで区分停電はできます。

配電盤のELBやMCB増設工事では6600V変圧器の停止操作をLBS
で電気主任が行う必要があります。(年に数回はあると思う)
LBSの投入、切り操作は上で見たDS操作と同じDS棒で行います。

中央監視PCで切り状態の確認と27警報が出てないのを確認します。
27が動作すると27の文字がREDでフリッカしますが27X-R31リレー
を抜いているので27の警報は上がって来ません。

切り離し操作が終わったので業者に電話して明日からいつでも作業
に入る様に指示を行いました。
1000KVAから2500KVAの変圧器変更時は全館停電で夜中作業
になりますが定格電流が変わってくるのでCTや電流計など付随
機器の取替が事前に必要となるのです。
電流計が変更になるという事はCTの比率が変更となるのでOCRの
設定変更も必要となります。
簡単に言えば現在1000KVAの変圧器用は50Aの電流計ですが
100Aの電流計にするとCTは100/5となり、75Aなら75/5です。
一次側電流の1.5倍値でOCRを動作させるならばCT比率の違い
でCT二次電流では動作電流値が異なってくるのはわかるでしょう。

具体例で説明すると受電のOCR設定だけどこれが現在の状態です。
1.5倍負荷で動作させるならば5.25Aの1.5倍すると7.88Aになる
ので約8Aを採用して基準入力5Aの%倍率で160%で設定されています。
(%倍率ではなくて直接電流値で変更するダイヤル式もあります)
電気主任は自分の担当した現場の継電器設定値を自分でも計算して
その意味を知っておかないといけません。
オーム社の専門書でも1.5倍負荷を基本とありこの辺が適値です。


停電作業をする場合に電力とのやり取りで甲種接地は扱う要素なので
電気主任技術者を目指す方はこの言葉を覚えておきましょう。
取付は最初にアースターミナル接続⇒甲種接地取付ですからね。
急な停電が必要な場合もあるので電気主任一人でも確実に取付はで
きる様に現場に着任したら練習されてください。

こういう現場作業を怖いとか思う人は電気主任にはなれないです
安全防具着用、操作手順厳守、短絡しない、生で電気を抜かないの4点
さえ厳守してれば事故は発生しません。その上で感じる怖さの事です。
★ですが無知で感じてる安心感ほど私から見たら一番怖いですね★

いずれにしても変圧器を取替する様な工事では設定変更表を業者が
持ってくるのでそれで良いか電気主任として内容の確認と返答が必要
となります。

業者に”それでいいのでしょうか?”ではなくて業者が"これでよろしい
でしょうか?"と電気主任技術者となった貴方に質問してくるのです。
お金をこちらが払ってるのになぜ質問してくるのか?と不満に感じる
としたら電気主任技術者の立場と責務を理解できていません。

★私が守るべき会社の電気保安規定の第14条の3の記載です★
電気工作物に関する工事を他の者に請け負わせる場合には常に
責任の所在を明確にし、電気主任技術者としても検査し支障のない事
を確認しなければならない。

ですから電気主任は単なる作業の立ち合いではなくて業者作業の把握
と進行を常にCHECKしなければなりません。
そこで重大な物、人の事故が発生するとその時、それまでに何をしてい
たのか?という立場におかれるのです。

中央監視PCは計測値にはすべて警報設定ができます。
すべての要素を24H監視するのはできませんがいろんな計測ポイント
に自由な設定をする事で私がいない時でもこれが私に変わり監視を
してくれます。又異常が発生してもこれの過去値が重要になります。
愚痴ってるばかりの先輩よりはるかに機械の方が私の役に立ちます。
中央監視PCこそ電気主任の最大の見方でこれは完全マスターしましょう
事前に遮断可能な負荷を登録しておくと30分の残り現在デマンドを計算
して実行してくれます。(デマンド制御と言います)

取り込んだdataを使いグラフ化すると過去のある点の変化が一目瞭然
電気室の電圧や電流の記録も取りこんでいるのでイザ故障が発生すれ
いつから異常兆候が出たのかが分析できます。
逆にそういう兆候の癖が事前にわかるならそこに警報設定を入れたら
防止ができるわけです。こういう機能を上手く使いこなせたら優秀な電気
主任技術者のナビゲータが増えたのと同じ事になります。
空調機、水関係、防災管理も可能でただ単にスケジュール運転と手動起動
ツールとしてしか使用してない現場がたぶんほとんどです。
又NETを使い自宅のPCからこの中央監視PCを遠隔操作する事も業者に
設定してもらえば可能ですが今はそこまでの現場はまずないです。

ただこれからはLED化で電球交換がない、個別空調で運転人も不要
となるので小中事務所ビルを無人化させて在宅PCで複数遠隔監視する。
(病院、工場、百貨店とかの無人化は無理でしょう)
不具合が発生したら業者に連絡をして修理させる、高い様ですが現地で
人を雇用する事を考えたらそうでもないと思います。
個人で会社とそういう契約をして管理をするなんて時代も来るのではない
でしょうか?もちろんそういう判断が必要ですから現場のエキスパートと
して相応の資格(ビル管+電験)と現場経験5年以上とか必要でしょうね。
でも将来そんな事が可能になったらしてみたい気がします。

セキリティーカードやKEYBOXで鍵管理はすべてテナントに任せてすべて
の開閉を警備会社で遠隔監視させ警備員が不要なビルは実際にもう
あります。だから設備関連も夢物語ではありません。
事務所ビル程度なら私が一人で管理してあげる自信はあります。
システムを管理できる人だけが必要となる時代ですから資格を取り現場
経験をできるだけ今の内に積めた人だけが選択肢というチャンスを得ら
れる時代は近い、NETなんかで家でいつまでもくすぶっていてはダメじゃない?
実務を積まない資格マニアも私から言わせたら大差ないです。


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電気主任技術者  現場対応のコツ

申し送りノートに8:16に湧水槽満水警報がPCに出て現地に行くと
すでに復旧していたので様子見
なる記載を見ました。
この先輩はわからないので仕方ないけど電気主任まで同じ様に納得
していてはいけません。
水槽電極については3回前記事で説明したので前置きは省略します。
点検の結果、基盤動作は正常なのでやはり水槽側の方に一時的に
何かの不具合があったはずです。
すぐ水槽内の電極を目視確認しましたが折損などの状況はありません。
これで様子見とするのが本当の設備員の対応です。

中央監視PCで警報履歴を見ると10:41と10:42は私が現地で強制的
に出した物です。このPCで普段は監視してるので最後に警報をPCが
感知してるか確認はします。
偶然にも違う原因で同じ機械にて不具合が発生した場合に私がこの時
に触っていたなんて嫌味な事をいう先輩が一人はいますから確認すべき
事に落ち度があってはなりません。


この消防ポンプの盤に200Vがあるというのは誰が見てもわかります。
という事は同じ回路の他の機械にも電圧はかかってると判断できます。
何が言いたいかと言うと店舗から200Vの機器が動かないと連絡が
あった場合は店舗に入ったら他の機械を使用しているか一瞬見ます。
そうならその店舗内には三相200Vが来ていますから原因は店舗内。
電話が来て設備室を出る時に変圧器に低圧地絡警報は出てなかった!
つまりMCBの1回路が短絡で切れてる?という推測を私ならします。
コンセント回路と違い三相200V回路は電気の使い過ぎはまずない
やはり客先機器故障かな?と思いながら動力盤の扉を開けます。
故障箇所を今から調査する前に周辺の状況変化がないですか?


ある変圧器で低圧地絡警報が出た!回路をI0測定で追う事で
某テナント内での漏電というのが判明したとします。
3個の盤があり最初に盤1だけを見たら単相三線式の両側が
切断されていて私も一瞬何これ?と思いましたが全体を見たら
理解。どうして真ん中だけは切断してないのかわかりますか?
結果論として盤3のあるMCB回路が400mA漏電していました。
もちろん店舗営業中で停電は絶対に許可なんてしてくれません。

盤図なんてテナントが無くしていてというのがよくあります。
こういう時は店の関係者の人も後で見ていて電気主任の貴方
なら瞬時でわかり故障回路を見つけてくれると思われています。
貴方が電気主任ならどうやって今、原因調査を行いますか?
10人電気主任がいたら全員それができるとは私は思いません!

家みたいに主幹にELBを設置すると1回路の漏電で店舗全体
が停電となる又、対地電圧150V以下の乾燥した場所への給電
のためELBはこの盤にはありません。
ですからこの中から漏電回路を速やかに見つけるのが電気主任
のお仕事なのです。

いっそう0Ωで漏電してくれたら短絡電流が流れてMCBが切れますが
中途半端にわずかの対地間抵抗を保ち給電してるのが通常の漏電
という現象です。
(最低でも対地電圧100V÷MCBの20A=5Ωを超える対地間抵抗がある)

詳細なシーケンスがなくて不具合を見るコツを今日は紹介します。
たとえば動作した状態が元に戻らないという異常が発生しました。
そのリセットボタンがありますがその裏側配線を見ますと4014という
番号の線が確認できます。

次に盤の中を探すとリレーAL1に4104という配線があるからこれが
リセットボタン用です。まずはこのリレAL1ーを交換してみましょう。
4105という配線はテストボタンから来てるのでランプテストをして盤の
表示ランプが点灯しない場合はAL2リレーを交換してみます。
配線番号で探せばつながるリレー類は確認できるわけで初期段階
不具合ならたいていこれで修理対応できます。
(こういう場合の探し方はジグソーパズルに近い物があります)

それらしきリレーを交換しても改善されないならば更にそこからつながる
リレーを探せばいいのです。
(異なる回路の同じ番号の配線番号があるという事はそれらのリレーは
関連しているという意味になります)
この盤は時々私が清掃してるしねずみなどが配線をかじるなどはないので
断線がありえないとしたらどれかのリレー不具合の可能性が高いと言えます。

こういうリレーは動作表示ランプ付なので目視でON状態のリレーとOFF状態
が確認できますがON状態のリレーを触るのは危険です。
特に受電に関する場合は停電に至る可能性すらあるからです。
抜いた時に逆起電力が発生して故障に至る懸念の前に動作してる状態を
強制停止する危険性は理解できると思います。
★システム動作状態でのリレー交換はOFF状態のリレーのみと考えてください★
ON状態のリレーを交換する場合はそのシステムを停止させ制御電源を切り
にしてから行うべきです。

回路図があれば正確に対応ができますが、ない場合で上で述べた様な調査
を自己流でしても解決しない場合は現場で電気主任が行える限界かと思いま
すので業者に相談しましょう。
業者を呼んで点検させるという事は最低でも数万円の費用が発生するわけな
のでオーナーにもそこまでの経過を説明をしなくてはいけません。
エレベーター、エスカレーターの様な業者がフルメンテナンス契約をしてる物
ならば電話1本で済みますがそうでない物はスポット発注するとすべて有料と
なるのです。
ここで何もせずにそういう依頼をお願いすると厳しいオーナーでは電気主任
として点検してくれたのか?
くらいは言われます。

壊れてるのだから理由なんていらないと思いたくはなりますが会社とは常
に何をするにも理由が必要となる
のでその辺を面倒とせず処理できない
と正社員には今の時代はしてくれないと思います。
正式な報告は口頭ではなく写真付の報告書をエクセルで作成して行う
のが常識です。だから作業をするのでも携帯は写真を撮るのに欠かせません。

又私の場合、技術部長、父、係長、尊敬する○○電工のSさんはラインに登録して
います。
よく言った言わない、伝えた、伝えないというトラブルは口頭報告で起きるので
ラインはお仕事においてとても有益なツールです。


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