電気が切れなくても作業しないといけない時

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★私の電気主任技術者ポリシー記事
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電験三種さえあればなんて気休めは抜き、電気主任になるための将来の
着実なSTEPを目指せ、資格、★現場経験、対人能力が現場では必要です。

★直近のUPですが全部で約250記事あるので貴方の疑問に触れた内容
も探せばあるかもしれません!疑問に思う事は誰しも一緒です。

⇒特高VCB更新工事⇒不平衡三相交流検証⇒変圧器突入電流 ⇒高圧停電手順
⇒シーケンス制御⇒トップランナーモーター⇒三相単相運転⇒地絡継電器⇒給水制御
⇒デジタル式保護継電器⇒保護継電器基礎⇒絶縁抵抗測定/I0r管理 ⇒電力量計etc
⇒ファンコイル故障⇒冷温水発生機故障⇒マグネットスイッチ取替⇒冷却塔制御
⇒ELBと接地の有効性⇒電気設備保安規定⇒基盤制御検証⇒受電VCB実務レク
⇒家庭の漏電⇒私の毎日1⇒私の毎日2⇒電験三種A問題⇒電験三種B問題解説
⇒漏電対応1⇒漏電対応2⇒漏電対応3⇒漏電対応4⇒漏電対応5
⇒絶縁基礎1⇒絶縁基礎2⇒月漏電点検⇒ビル漏電監視⇒絶縁抵抗計の使い方
⇒人体実験⇒絶縁抵抗計の使い方2⇒キュービクル取扱(1~3)⇒給排水制御説明

電気が切れない場合でも作業しないといけない時って現場では現実あります。
今回の記事は電気工事いう程ではありませんが活線作業時の取扱について
私が今日した簡単な作業事例で説明をしたいと思います。
200VのELBを撤去して他と同じMCBに取替する必要が発生したのでまずは
ELBを外さないといけません。
(負荷側の配線が短いので同じこの位置で交換が必要と判断)
ご存知と思いますが2P2Eは単相200V用ですが実は100V用の2P1Eでも
煙が出る事もなく単相200Vで使用できてしまうのです。
ですがトリップ素子のない側の配線で0Ω漏電による完全地絡が発生して
も短絡を切る事ができない
ため危険です。だから200V回路は2P2Eです。

夜中以外は停電できない回路ですから①でドライバーが充電部である
金属部に触れない様にネジを回す、(先が磁石になってる物を使用)
②赤線には電圧がかかってるのですぐにテーピング、③単相200Vだから
黒線も電圧がかかっているので短絡しない様に慎重に同じ作業をします。
④は電気は来てませんがすぐに手前に引き出して上のMCBの二次側の
配線に触れない様にする。(もちろん絶縁手袋をしての作業)
もし15A以上も流れてる配線を生で抜いたらスパークで火傷します。
これが2P1Eの単相の100VならばNの線だけは電位0なので感電しませ
んが電流が流れている状態で抜くと同じく危険ですから注意してください。
とにかく種類に関係なく最初に回路を切ってから作業を行います。

MCBは大きな電流が流れた時に回路を切る物ですがほとんど0Ωで漏電
した時に対地間で流れる短絡電流保護も兼務
してるのです。
対地間電圧のある配線はすべて過電流保護がある様に接続が必要です。
単相三線式の真ん中は対地間電圧が0なので2P1Eのトリップ素子のない
極に接続して運用ができる事に気がついてない人は意外と多いです。

職場で漏電・メガ0ΩでMCBが切れていたのでMCBが壊れてると言って
る方がいましたが漏電や対地間電圧の意味を理解されてません。
MCBはELBと同じ様に漏電で切れる場合もあるのです
もし切れないでそれだけのI0r値が流れたままなら火事になると思います。
だから2P1Eとか2P2Eの選定ミスは事故が起きたなら致命的です。
尚、法定基準の0.1MΩより低い程度ではそれはないです。

続き作業で本体の引っ掛けからELBの取外しをしました。
今日の作業とは関係ありませんが2P1EのMCBは間違えてNに非接地側
の配線を接続してはいけません。理由は2P2Eで説明したのと同じです。
照明回路故障でリモコンリレーも取替しますがあれは最低でも取替本体
とその上下の計3個のリモコンの電源を切らないと私も作業できません。

ELBを撤去したら今度はMCBを取付して前述の逆手順で配線を接続して
取替作業は完了です。(作業中は必ず投入レバーは切りの状態の事)
最後にMCBを投入して二次側電圧で200Vあるのを確認します。

活線状態での作業をする場合は低圧電気取扱特別教育の講習を受講
していないといけません。(電気工事士の資格があるだけではダメ)


労働安全衛生法では電気が生きた状態の活線作業は禁止ではありません。
こういう作業ではドライバーは金属部分を短絡防止のためテーピングして
専用の低圧絶縁手袋+電気ヘルメット着用にて作業を行います。
ドライバー先が黒色なのは磁石になっているからでこれでないと緩めたネジ
をつかみそこねて下の充電部に落ちでもしたらドキとする事になります。
それと軍手はどんな場合でも電気作業には適しません!
確かに100円SHOPのゴム手袋の方が薄くて作業し易く低圧程度では感電
する事もなくできるのは私も知ってますがそういう作業は自己責任となります。



電圧がかかってるVAを切断する場合は被覆だけをまず取ってから中の単線を
1本づつ電流が0の状態で切断すればスパークする事はありません。
とにかく電流が流れてる状態の生切りだけは絶対にしないでください。
被覆の完全な真ん中は深く、それ以外は短絡しない様に薄皮1枚で切れ目入れ
たら後は真ん中から被覆を爪ではぎ取る感じですね。

部屋の配置変えなどでコンセントが偶然にその位置にない場合など急に1個
取付してほしいと言われる事があります。そんな時にセキリティーの関係で
夜営業後の入室はダメというなら昼間の今しか作業できないです。
お金や金融商品を扱うテナントはほとんどで今の時代はこんな感じですね。
(そういうとこは"修理は昼休みか15時以降にする"様に言われる事が多い)
コンセント増設予定箇所の先に絡む機器の使用を15分だけ止めてもらい既存
VA配線の中間にコンセントを1個増設します。(停電範囲を最低限にする)
この時に上の方法で中間にてVAを切断、配線を剥いて増設コンセントに接続!
このコンセントは線を剥いて端子加工なしで接続できるのでとても便利です。
床がPタイル直でOAフロアーでない場合はワゴンモールとかで収納して配線
すれば相応な出来栄えとなります。(写真のコンセントは東芝DC1292E)

ワゴンモールとはこういうので延長コードなんかで不細工にしたくないから
テナントは電気主任技術者の貴方に相談されているのです。

自分の家で配線するわけではなくお仕事ですからコンセントも含めてある
程度はスマートに施工してあげましょう。

配線はこういう感じで床を横断していけば見た目も綺麗でしょう?
普通の人にとって電験三種の資格があり電気に詳しいというならこういう
コンセント、タンブラSWなどの増設や修理取替はできて当然と思われてます
から広範囲な工事では業者にお願いしますが1個や2個程度ならば迷わず
できる様に練習しておきましょう。
え?ビルの電気屋さんじゃないのですか?とテナントに言われできないとは
私だって言えません。

今使用してるコンセントは在庫がまだ30個程度ありますから次に購入する時
は口が使用してない時は穴が塞がるシャッター式にしようと思ってはいます。
何回かコンセントが原因で変圧器地絡警報が出た事があり埃や水分が穴から
侵入して劣化するのが原因と思ってはいます。(トラッキング防止にもなる)
新規入居するテナントについてはオーナーからこうしたコンセントにしてもらう
様にお願いしてもらっています。

市販のタップでもシャッター(又はガードとも言われてます)が標準である製品
が販売されてますが長く安全に使うという点で優れ物だと思います。

照明タンブラSWの交換をする時に完全に奥でネジ固定ならいいけどこうした
押さえ金具上下で挟んで固定してる物は壁の中に落下したらもう金具は取れ
ないですからネジを外してしまわないでください。
テナント室内で増設した間仕切りについてる壁コンセントはたいていこんな感じ
になっています。
取替する照明SWは電圧がかかっていても切れて電流は流れてないから線を
抜いても火花が出る事はないです。
この時も他回路と1個のMCBで給電だから一次側を停電できなかったです。
(既設線をSW根元で切断し剥いて新しいタンブラSWにプラグインで挿入)
後は最初に取付してあった様にきちんと器具を壁に収納します。

こうした照明タンブラSWの状態を被覆の上から正確に判定するために対地電圧
を被覆の上から表示できる検電器を私は使用しています。
(テスターで測定する線間電圧ではなく接地との間の電圧が対地電圧です)
故障と思われるタンブラSWをONにして二次側でこんな対地電圧があればそこ
じゃないです。無駄な修理作業による時間浪費はスマートな対応とは言えません。




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電気主任技術者 白熱電球について

新築現場では100%LEDのはずだけどミニクリ、レフランプ、ボール球
など白熱電球型ランプは既存設備では今だ多くで使用されています。
ある店舗で100V型60Wのミニクリを使用していたのでこれを110V型に
したら寿命が長くなると教えてあげたら店主からどの程度かと問い合わ
せがありました。

安定器で点灯する蛍光灯は電源電圧は一定でないといけませんが
白熱電球はあくまで電圧に比例した点灯をする事ができるのです。
白熱電球の寿命Lは電圧のマイナス13.5乗に比例するのです。
具体的にランプ設計電圧の90%で点灯させたらどの程度か私も数値
では認識してなかったので計算してみました。
つまり110Vのランプを100Vで使用すれば寿命は約4倍になります。

下の様なメーカー説明も見ますが上と同じ計算方式で105%で計算
してみると1.05のマイナス13.5乗ですから0.517で確かに寿命は
約半分となりました。(関数電卓が必要ですね)

同じ理屈で機械の表示灯は少し暗くなるけどたとえば正規が12Vの
ランプのとこに24Vのランプを取付したら相当に切れないで長く使
えます。たぶん数年はランプ切れしないでしょうね。

白熱電球の消費電力Wは電圧の1.6乗に比例するのです。
ランプ設計電圧の90%で点灯させたら?つまり電圧の0.9倍の1.6乗
だから消費電力は84.5%となり約15%の節電となります。
又専門サイトでも85%と説明があり嘘ではありません。
光束は電圧の3.6乗に比例するので0.9の3.6乗で0.68だから
約30%暗くなるというのも納得はできます。

明るさは電源が100Vとして100V型60Wで810ℓmに対し110V型です
と690ℓmに低下します。
光束についてはこのランプの場合は30%も低下しておらずこの部分は
メーカーとしても一番研究してる部分でしょうから光束という明るさに
ついては違和感を感じる程は低下しないです。

白熱電球型のランプもモーターと同じ様に電圧がかかった瞬間は高い電流
が流れます。(実はLEDも同じです)
ただモーターよりかは一瞬でこういう場合は起動電流というより突入電流と
いう言い方をします。

そのためタイマー接点では抵抗負荷なら15Aまで接続できるのに白熱
電球ではそれより低い値となるのです。

白熱電球はW数が異なっても口金サイズは同じなのはご存知ですね。
これが思わないトラブルになった例を紹介します。
ある店舗でミニクリを内臓したBOXランプが焦げ臭いと連絡があり
調べたらソケット周辺配線が黒に変色して焦げていたのです。
安定器を使用しない電源電圧で直に点灯するランプなんて通常は
トラブルはありませんから最初は不思議でした。
結局40Wのミニクリランプを装着する物でしたが見た目が同じの
ため店の方は間違えて100Wを購入しそれを取付されていました。
(一般白熱電球がE26、ミニクリがE17、ハロゲンタイプがE11かE12)

器具に指定以上のランプを取付したので内部絶縁物が熱劣化を起こした
のは容易に想像できます。
単純に★電流が倍になれば発熱は二乗に比例するので4倍ですよね★
もう器具配線がかなり焦げているので使用は止めてもらいました。
その時にお店の人がいくらまでのランプが使えるのですか?と私に質問
されましたがソケットに3Aと記載があり少し電気を知ってる人なら100V
だから3A×100V=300Wだから100Wでも大丈夫なんて返答しそうですね?
こういう物はソケットの定格ではなくて器具のどこかに40W専用という記載
があるのでそれが正解です。
私はつけてあるランプW数を見た瞬間にこんな小さな密閉した箱内で100W
ランプなんて?何か違和感をすぐ感じはしました。

時々店舗にある電飾看板・電飾スタンドが点灯しない、焦げ臭いという
報告を受けて点検する事があります。
この場合は正規ランプ装着であってもソケットなどが熱で朽ちている
事例がありました。
多数器具取付なので器具放熱も考えた入れ物の設計が必要のはず。
ですが見た目重視でほとんど電球の放熱まで考えてはいないのです。
点灯中のカバーを開けすぐに非接触式温度計で内部測定して50℃を
超えている様ではまともではない
と思います。
そういう状況では特に蛍光灯で点灯してる物は安定器が3年くらいで
駄目になるとのメーカーから回答もありました。
安定器の標準条件(電源電圧:定格値、★周囲温度:40℃以下★)
点灯しなくなる程度ならいいけど焦げて発火されたら困ります。


LED器具も業務用は裏側に放熱用のヒートシンクがついていますが
取付した天井の放熱性が悪く故障して点灯しなくなる事もあります
どんな照明器具でもそれの取付状況は寿命に大きく影響します。
製品その物の作りが悪いか取付業者の施工ミスのどちらかが原因!

ビル共用部は完全にLED化を業者で行いましたがテナントにあっては
まだ全然進んでいないので大きなテナントでは無理だけど一度に10
箇所程度ならばテナントサービスの一つで私が一人で蛍光灯ランプ
からLEDに今年から希望テナントのみ取替をしてあげています。
付合いのある電材屋から購入するので普通で買うよりかなり安い価格
で買えるのでテナントには喜ばれています。(器具代のみで取付)
私の独自判断でしてるので他の設備の仲間には手伝いは頼みません。
どうせ中高年の人とか面倒臭いと思うので私が一人でする分は職場
でも文句は言われないです。

又テナントに電気主任として自分の存在をアピールするって難しい博学
の語りではなくこういう日常の事を目の前でして見せる事です。

既存器具を天井から降ろしますが取付金具を外しただけでは天井ボード
に固着してると力で引っ張った時にボードに亀裂が入る事があります。
テナント室内で天井に穴を開けてはヤバイので慎重に少しづつ回しながら
降ろします。

既存安定器に接続されてる線は切断して新規に剥いてからLED電源
に各接続します。
(被覆を剥く長さは電源に記載があるのでその長さだけは必ず)
既存器具にアースを当時の施工業者は取付していませんでしたが
電源の黒白とアース接続の3箇所はあるのできちんと正規に取付を
します。各2本あるのは送り配線になっているからはわかりますよね。
理由は後で書きますが電気を切らないで作業をしてるので剥いた配線
はすぐにテーピングをします。金物に当たりでもしたらバチンとなる!
(もし片切りの200V回路では照明SWを切っても片線には電気が来てる
から器具取替ではどんな場合も作業前に検電は必ず行ってください)

こういう作業ではここが一番大切です
取付金具はきちんと取付してないとこれがもし落下でもしたら大変なケガ
をお客様にさせる事となりますから天井にある機器類を取替する時は特
に注意します。
(ヒートシンクは意外に硬くて重く頭の上に落ちたら出血)
こういうダウンライトの天井への取付は蛍光灯タイプでもLEDでもこの金具
で取付されてる事が多いので覚えておけば役に立つと思います。

慣れたら1個15分か20分もあればLED器具への取替はできます。
トイレのブースなどにある照明器具とかたった1箇所を電気業者に依頼
すると割高ですし、どこかのテナントの店長ではないけど"お前は何のた
めにいるのだ"と同じで理屈でこの程度の取替・修理は電気主任の私が
すべき事と判断して行っています。
又そういう場所は窓がないので電源を落とすと昼間でも真っ暗となりライト
を当てた程度ではとても作業が行い難いのです。
だから電気を切らないで修理作業を安全にするコツを自分なりに考えて行
っていますが今は通常場所でもその方法で行っています。

活線状態での作業をする場合は低圧電気取扱特別教育の講習を受講
していないといけません。(電気工事士の資格があるだけではダメ)


ただ★安定器交換作業はもう辞めLED化で対応する様になり照明器具修理
対応はガチに楽になりました★
ダウンライト以外でFLRやFHFが故障した場合はG13口金のLEDランプを
バイパス工事をしてから取付しますがもうこれなら安定器取替の1/3の時間
で施工が可能です。(もちろんLEDはFHFと同じボルトフリー)

今はもう安定器購入と大差ない状況ですからそれならLEDランプにした
方が以後はランプ交換は不要となり管理も楽になります。
通常直管蛍光灯は全方向放射の光束で有効に床面に生かせるのは7割
程度でLEDの2000ℓmがFLR40Wランプと等価というのはそれが理由です。
事務所用FLR40Wランプの代替なら上のLDG32T・ W/14/20で完璧!
(色温度をきちんと合わせるのと必ずバイパス工事をして取付です。
されないでFLR40W器具にこのランプを装着したら管端部分が破裂します)

ビルで電気主任技術者をしていてテナントに係わるHELP CALLは照明が
点灯しない、SWを入れても機器が動かない、電源元がトリップ、漏電
の4個
がほとんどです。
専用機器本体はメーカー以外は修理禁止だけどある程度の照明器具修理
タンブラSW取替、切れた配線を接続、漏電調査程度はできないとビルでは
電気主任技術者とかはできないです。
厨房とかなら同じ部屋で職人が戦争の様に料理をしてるからどうしたら迷惑
をかけない様に故障対応ができるのか?
もたもたしてると気の短い職人に怒られるからもうこれは慣れと経験です。

トラブルが発生して早く修理してほしいという人の前でそういう作業を行う
場合に発生する精神的プレッシャーを減らす秘訣はそういう事を何回も
成功させた経験以外ない
と思います。
たとえばある店でご飯を炊く大きな電気釜に接続されているコンセントが
故障した時ですが業務用で15AのMAXなので他から延長コードでは電気
が取れませんでした。
しかもそのコンセントが固定した料理台の下で取替作業も困難な状況。

ご飯が炊けないでは飲食店では最大のピンチでそんな時に今からどこか
電気屋さんに頼んでください。なんて言えるわけありません。
設備の人に相談しても"どうしよう?"ですから私一人ですぐに設備室
に戻り20m物のVAの束とコンセントを取りに行き厨房にある分電盤の
空きMCBから1回線VAで仮設で引っ張りそこに新品コンセントを接続して
応急対応しました。
翌日店長が部長の方に昨日の件で感謝の言葉があったそうですが
会社での評価というのはこういう地道な対応だけなのです。

もちろん電気主任技術者は単にこういう作業員ではありません。
受変電設備の操作やシーケンス回路とか読める様でないと電気の安定
配給という点で保安規定という義務を果たせません。
業者を呼ぶ前の一次対応として私も回路上で調べてから必要な部分を
業者に依頼する、修理又は応急対応できる物なら自分でもします。
だから1個の現場でほとんどの操作をこなせるには3年はかかります。
それらを教えられる人がいないから自分がそこで電気主任をしてるわけで
日々の出来事から自分で研究して成長するしかないです。
その上で機会があり上級者に教えを受けてこそ相手も同じ目線で見て
くれて本気で物事を教えてくれるのです。


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深夜作業_ 変圧器地絡原因調査

前記事の続きで変圧器地絡原因調査のため深夜0時より測定を
開始しました。
作業について今夜の夜勤者は電気に詳しくないので
私一人で行う様に技術部長からは指示がありました。
私の勤務する会社では最低電気工事士の資格のない人は絶縁抵抗
測定はテナント設備ではさせない決まりとなっています。
ただ測定するだけに思えますが意外と判断が必要な作業なんです。

区分停電させてまで調べる以上はすべての原因になりえる箇所の
測定が必要なのでまず店舗送りの幹線ケーブルの絶縁抵抗測定から!
幹線は営業開始前の早朝作業では何かあったら営業ができなくなる
のですべての利用者が帰宅した深夜以外では扱えません。
高いI0が出たままなら日中でもクランプで追えますが間欠的な漏電
機器不良による地絡現象はこういう手間な作業が時に発生します。
L4ケーブルの絶縁抵抗測定は送り、受け側テナント分電盤主幹を
切り500Vメガの電圧がテナント盤にかからない様にして横河のMY40
絶縁抵抗計で測定を行いました。(1~4までのMCBすべてOFF


絶縁抵抗測定前に上MCBだけONの状態でI0を先に測定しましたが1mA。
テナント回路の影響がないのですからI0rで測定したならば0mAです。
もし負荷がないこの時点でI0で50mAも出る様であればケーブルに何か
異常があると私なら思わずにはいれません!
(I0やI0rは停電させて測定する絶縁抵抗測定と違い電圧がかかった状態
でないと測定できないのはおわかりですよね)

メガのアースリードは盤扉など変なとこではなくて盤内の接地に取付。
次にラインリードを盤金属部に触れて0Ω表示を確認したら準備完了です。
アースリードの取付点に対しての絶縁抵抗値なのです、どうせ扉も接地が
効いているからどこでもいいというのは一般の設備の方にはそういう考え
の方が多いですね。電気主任技術者はその辺はきちんとしましょう。
このメガは500Vメガレンジで2000MΩという高い値まで測定可能、自動放電
機能、豊富な表示内容など値段が高いだけあって優秀です。

結果2000MΩ以上という文句のない絶縁状態です。
(OL表示はオーバーレンジと言いこの場合2000MΩ以上という意味)
こうした幹線ケーブルは内線規程では1メグオーム以上、国土交通省の
基準では5メグオーム以上の絶縁抵抗値
を維持していることを確認します。
これ未満ですとケーブルに不良があると疑うべきである。とあります。
今回のケーブルは対地電圧が100Vの回路ですが絶縁基準の0.1MΩ程度
では人に対しての感電の危険性のみの判定でケーブル本体の異常までは
判定できないと理解すればいいのです。
(人が電気を感じるのは1mAだからオームの法則で100Vを割れば0.1MΩ)
とにかく低圧幹線ケーブルは500Vメガで測定を一般的に行います。
繰り返しますが★送り先のテナント回路主幹はすべて必ず切としてください★


後は各3店舗の絶縁抵抗測定を順番に行いました。
たとえばここは単相三線式盤と三相三線式盤が並んでいますが今回の地絡
は単相三線式変圧器ですから右の子回路に3本線がある三相回路の方は
測定対象外なのです、従い左の盤のみで絶縁抵抗測定を行います。
他レンジ切替可能なメガで測定した場合、それが原因でないにしても機器
などで不具合が発生すると間違えて高い電圧をかけたのではないかという
疑念を持たれるので私の勤務する会社ではテナント内では100V専用メガ
しか使用しない事にしています。
(それにテナント内では20MΩまで測定できれば問題はありません)

結果ですがこの店舗分電盤で0.35MΩが下の様に測定されたのです。
2月の年次点検の絶縁抵抗測定時はここは20MΩ以上であったのに
わずか1ヶ月で0.35MΩなる値は正常な変化ではありません。
ELB回路ならI0が100mAも流れたら切れますが問題の回路はMCB
ですから0Ω位での漏電による短絡でもなければ切れる事ができません。
撮影はフラッシュがあるから明るく見えるけど実際はEPSでL4主幹を
切っていて店内は真っ暗ですから足元に注意しないと転倒します。
(測定時だけL4を入れてもこの盤主幹を切るから同じ事です)
後店内の何かに体が触れ落下させて物を壊してもらっても困るので
私は絶縁抵抗測定では人を連れては作業したくないのです。

今回の様に区分停電ではこのフロアー自体には電気が来てるからEPS
主幹下にある停電時に動作する非常照明27のリレーに電源を配給する
MCBを切れば裏ワザで店内の非常灯を点灯させられます。
ただ盤位置には非常灯がないのでライトだけを頼りに測定しました。

すぐに今回の調査結果を誰でも理解できる様に報告書を作成して会社
に朝一番に報告しないといけません。
★今の時代は"測定して見て異常があった"言葉報告だけではダメです★

0.35MΩが測定された回路はレジスターやPOSなどのお金に関する回路でした。
その回路を切り主幹で再度絶縁抵抗を測定すると20MΩ以上も確認済み。
実は3年前にも他店舗でこういう系統が原因の低圧地絡警報があり調査し
回路確定後にその機器のメーカーが点検をしていました。。
あの時は電源装置が不調という事で交換後は出なくなりましたが今回も同じ
原因か現状ではわかりません。
ただテナントに言うのに不良回路なる表現では基準は?という話となり
0.1MΩを超えてるから問題ないと反論をしそうな店主なのであえて再調査
という事で結果報告書は作成しました。
それと必ずこういう報告書では要点は写真が必要となります。

前記事でも説明した様にこの回路に30mAのELBを入れるつもりです。
一週間に1~2回変圧器で地絡警報が出るのでその時にこの回路で100mAを
超えるI0が発生したらこのELBはトリップし回路不良は確定します。
(測定時は0.35MΩでも急な異常時は0.1MΩを相当下回るという意味)
このまま放置し完全におかしくなって機器から火でも噴いたらお互い困る事
になるのでその辺を店主に説明をして今度ELBの取付をさせてもらいます。

普通のテナントなら今日の報告の説明で業者に連絡してくれますができるだけ
お金を出したくない、気難しい責任者がいるケースでは100%おかしいという
状況を示さないと動いてはくれません。
間欠的にしか異常が発生してない状況ではビルの地絡を検出する装置が壊れ
てるのではないか?とかそういう方は言われます。
特に新米電気主任では本に書いてるなんて言っても誰も聞いてくれないです。
本に書いてあっても経験談がないと相手を説得なんてできるわけありません。

機器メーカーのサービスマンの中には"ビルの人が間違えてメガ測定時に高い
電圧をかけても壊れる可能性がある"とか余計な知恵をテナントに言われそれを
根拠に話を面倒にしてくる気難しいテナントが稀にいるのです。
業者も自分のとこの製品はなるべく原因とはしたくないのが本音ですからね。
ですからテナントの所有物に電気をかけて測定する絶縁抵抗測定という行為は
測定する機器ですら100Vメガしか測定できないなど万全の対策が必要なのです。

漏電のその他・私の経験上の原因
こういう鉄骨に当たる部分の配線表面が劣化して変圧器地絡が間欠的に発生
した事も前にありました。間欠的に発生する漏電というのはこういう接触状態が
微妙に変化する何かもあるわけで機器の暴走という先入観もいけないです。
建物の天井内には空調ダクトがあり常に振動が微妙に発生していて線の劣化
部分が不規則に鉄骨に触れていたのです。

又は飲食関係ではネズミがこういう配線の表面をかじる事でも発生します。
CVTの様な太いケーブルは口でかめないせいか幹線ケーブルではネズミに
よる被害は私は経験していません。IVやVAの配線は割りと飲食ではあります。
だから飲食店は漏電が発生する原因の宝庫でどんなに見える部分を綺麗に
してる店でも一匹もネズミがいない店はないです。
生物被害は機器故障と同じで昨日絶縁測定で異常なかったのに今日急に
漏電が発生する原因の一つ、築5年も経過した建物ならネズミさんはいます。

★商業ビルや病院は事務所ビルより電気主任の活躍の場がたくさんあります★
私はそういうのを謎ときの様に楽しんでお仕事をしてるので苦ではないですね。

見える店内での配線のネズミかじりによるELBやMCBのトリップではすぐに
悪い部分を切断して接続してあげないといけないのでそういう修理セットは
常に準備しておきましょう。
そういうのをできないから電気屋に頼んでください。なんて言っていたら逆
に店の人に"何のためにお前はいるのだ"と怒られてしまいます。
ただ機器その物の異常だけはメーカーに依頼する様に言えばいいです。

機器の配線コードをネズミにかじられるてる場合ですぐに応急修理しないと
料理ができない状況で私がよくするのは配線を剥いてひねったらライター
で接続部分を加熱させてハンダづけしてテーピングする方法です。
100円ライター、ハンダを10cm程度、ペンチだけあれば5分で応急修理
できます。(コード断線は基本一式交換なので機器購入業者に言って
明日でも機器用コードを交換する様に店主には伝えてから終了です)
この100円ライターで加熱させてハンダづけしてる業者を前に見てから
真似をしています。確かにハンダこてなんて机の上しか使えません。
これで修理するとたいていの人は"すごい職人技ですね"と言ってくれ
るので少し気分はいいです。

昔設備の人と蛍光灯の安定器交換をする時にペンチで配線被覆を剥け
ない人がいました。ワイヤーストリッパーなんてない場合はどうするかです。
私が使用してる個人ペンチを紹介します。
室本鉄工のペンチだけど切断、グリップ感が最高でこれなら配線被覆を
剥くのも簡単にできます。だから会社のは私は使いません。
下手な人も使う会社の共用工具はガタツキや切れ味が悪過ぎです。
最初に被覆を薄皮1枚で回して切り、引っ張れば綺麗に剥けますが中の
線に傷をつけず薄皮1枚切れ目を入れる感覚は練習されてください。
物を的確につまむ、線被覆を綺麗に剥く、力を効率的にかけられるという
点で電気作業をする時は室本鉄工のペンチは最高のペンチです。
安いペンチは切れ味が悪く力を入れすぎて線に傷がついてしまうのです。
最近100円SHOPでもペンチを売ってるけど切れ味は最悪ですからダメ!

電気主任をするなら最低でもペンチとドライバーは自分で良い物をそろえ
ましょう、物を回すのでもモーターレンチでもパイレンのどれでも良いとしか
思ってない設備員のいる職場の工具はたぶんどれもガタガタです。
いくら何かの理屈に詳しくても現場工具状況を見れば程度はわかります。
昔父から工具というのはお仕事の要で工具状況の悪い職場にたいした
人間はいないと教わったけど今は私も理解できます。

そういう先輩の教えてくれる事なんて言葉で感謝してますが全部記憶から
私は消しています。職場で見習えるべき先輩というのは一握りですね。
理屈ばかりで手より口ばかりが先行する人はたいてい実務はダメ!
実務ができないからやたら虚栄心が先行しておしゃべりなのです。
だからプライベートでもおしゃべりな人間って私、嫌いなんです。

単相三線式からの照明回路線間電圧200Vは対地電圧100Vですから100V
コンセント回路と同じ絶縁判定をして構いません。
ただこうした回路は正常ならば通常20MΩあって当然で法定の0.1や0.2MΩ
というのは最低基準
である点だけは認識しておきましょう。
はっきり言って1MΩ未満の値となる時点で実際何か劣化が発生しています。
★そういう点では内線規程にある"1MΩ以上が好ましい"を支持します
私の経験上、新設でなく10年経過していても1MΩ以上の絶縁抵抗値は常識です。
0.1や0.2MΩあれば法的に問題なしと処理したらいずれ変圧器地絡やELB
が急に切れ、電気主任に連絡が来るのでそのツケは結局自分に戻るのです。

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