電気が切れなくても作業しないといけない時

電気が切れない場合でも作業しないといけない時って現場では現実あります。
今回の記事は電気工事いう程ではありませんが活線作業時の取扱について
私が今日した簡単な作業事例で説明をしたいと思います。
200VのELBを撤去して他と同じMCBに取替する必要が発生したのでまずは
ELBを外さないといけません。
(負荷側の配線が短いので同じこの位置で交換が必要と判断)
ご存知と思いますが2P2Eは単相200V用ですが実は100V用の2P1Eでも
煙が出る事もなく単相200Vで使用できてしまうのです。
ですがトリップ素子のない側の配線で0Ω漏電による完全地絡が発生して
も短絡を切る事ができない
ため危険です。だから200V回路は2P2Eです。

夜中以外は停電できない回路ですから①でドライバーが充電部である
金属部に触れない様にネジを回す、(先が磁石になってる物を使用)
②赤線には電圧がかかってるのですぐにテーピング、③単相200Vだから
黒線も電圧がかかっているので短絡しない様に慎重に同じ作業をします。
④は電気は来てませんがすぐに手前に引き出して上のMCBの二次側の
配線に触れない様にする。(もちろん絶縁手袋をしての作業)
もし15A以上も流れてる配線を生で抜いたらスパークで火傷します。
これが2P1Eの単相の100VならばNの線だけは電位0なので感電しませ
んが電流が流れている状態で抜くと同じく危険ですから注意してください。
とにかく種類に関係なく最初に回路を切ってから作業を行います。

MCBは大きな電流が流れた時に回路を切る物ですがほとんど0Ωで漏電
した時に対地間で流れる短絡電流保護も兼務
してるのです。
対地間電圧のある配線はすべて過電流保護がある様に接続が必要です。
単相三線式の真ん中は対地間電圧が0なので2P1Eのトリップ素子のない
極に接続して運用ができる事に気がついてない人は意外と多いです。

職場で漏電・メガ0ΩでMCBが切れていたのでMCBが壊れてると言って
る方がいましたが漏電や対地間電圧の意味を理解されてません。
MCBはELBと同じ様に漏電で切れる場合もあるのです
もし切れないでそれだけのI0r値が流れたままなら火事になると思います。
だから2P1Eとか2P2Eの選定ミスは事故が起きたなら致命的です。
尚、法定基準の0.1MΩより低い程度ではMCBトリップはないです。

続き作業で本体の引っ掛けからELBの取外しをしました。
今日の作業とは関係ありませんが2P1EのMCBは間違えてNに非接地側
の配線を接続してはいけません。理由は2P2Eで説明したのと同じです。
照明回路故障でリモコンリレーも取替しますがあれは最低でも取替本体
とその上下の計3個のリモコンの電源を切らないと私も作業できません。

ELBを撤去したら今度はMCBを取付して前述の逆手順で配線を接続して
取替作業は完了です。(作業中は必ず投入レバーは切りの状態の事)
最後にMCBを投入して二次側電圧で200Vあるのを確認します。

活線状態での作業をする場合は低圧電気取扱特別教育の講習を受講
していないといけません。(電気工事士の資格があるだけではダメ)


労働安全衛生法では電気が生きた状態の活線作業は禁止ではありません。
こういう作業ではドライバーは金属部分を短絡防止のためテーピングして
専用の低圧絶縁手袋+電気ヘルメット着用にて作業を行います。
ドライバー先が黒色なのは磁石になっているからでこれでないと緩めたネジ
をつかみそこねて下の充電部に落ちでもしたらドキとする事になります。
それと軍手はどんな場合でも電気作業には適しません!
確かに100円SHOPのゴム手袋の方が薄くて作業し易く低圧程度では感電
する事もなくできるのは私も知ってますがそういう作業は自己責任となります。

電圧がかかってるVAを切断する場合は被覆だけをまず取ってから中の単線を
1本づつ電流が0の状態で切断すればスパークする事はありません。
とにかく電流が流れてる状態の生切りだけは絶対にしないでください。
被覆の完全な真ん中は深く、それ以外は短絡しない様に薄皮1枚で切れ目入れ
たら後は真ん中から被覆を爪ではぎ取る感じですね。

部屋の配置変えなどでコンセントが偶然にその位置にない場合など急に1個
取付してほしいと言われる事があります。そんな時にセキリティーの関係で
夜営業後の入室はダメというなら昼間の今しか作業できないです。
お金や金融商品を扱うテナントはほとんどで今の時代はこんな感じですね。
(そういうとこは"修理は昼休みか15時以降にする"様に言われる事が多い)
コンセント増設予定箇所の先に絡む機器の使用を15分だけ止めてもらい既存
VA配線の中間にコンセントを1個増設します。(停電範囲を最低限にする)
この時に上の方法で中間にてVAを切断、配線を剥いて増設コンセントに接続!
このコンセントは線を剥いて端子加工なしで接続できるのでとても便利です。
床がPタイル直でOAフロアーでない場合はワゴンモールとかで収納して配線
すれば相応な出来栄えとなります。(写真のコンセントは東芝DC1292E)

ワゴンモールとはこういうので延長コードなんかで不細工にしたくないから
テナントは電気主任技術者の貴方に相談されているのです。

自分の家で配線するわけではなくお仕事ですからコンセントも含めてある
程度はスマートに施工してあげましょう。仕上げが悪過ぎると笑止されます。

配線はこういう感じで床を横断していけば見た目も綺麗でしょう?
普通の人にとって電験三種の資格があり電気に詳しいというならこういう
コンセント、タンブラSWの増設や修理取替もできて当然と思われてます。
広範囲な工事では業者にお願いしますが1個や2個程度ならば迷わず
してあげられる様に練習しておきましょう。
え?ビルの電気屋さんじゃないのですか?とテナントに言われできないとは
私だって言えません。そう私だって電気担当としてのプライドがあります。

今使用してるコンセントは在庫がまだ30個程度ありますから次に購入する時
は口が使用してない時は穴が塞がるシャッター式にしようと思ってはいます。
何回かコンセントが原因で変圧器地絡警報が出た事があり埃や水分が穴から
侵入して劣化するのが原因と思ってはいます。(トラッキング防止にもなる)
新規入居するテナントについてはオーナーからこうしたコンセントにしてもらう
様にお願いしてもらっています。

市販のタップでもシャッター(又はガードとも言われてます)が標準である製品
が販売されてますが長く安全に使うという点で優れ物だと思います。

照明タンブラSWの交換をする時に完全に奥でネジ固定ならいいけどこうした
押さえ金具上下で壁に挟んで固定してる物は壁の中に金具を落下させたら
取れないですからネジを外してしまわないでください。
テナント室内で増設した間仕切りについてる壁タンブラSWはたいていこんな
感じになっていますから注意してください。
取替する照明SWは電圧がかかっていても切れて電流は流れてないから線を
抜いても火花が出る事はないです。
この時も他回路と1個のMCBで給電だから一次側を停電できなかったです。
(既設線をSW根元で切断し剥いて新しいタンブラSWにプラグインで挿入)
後は最初に取付してあった様にきちんと器具を壁に収納します。

こうした照明タンブラSWの状態を被覆の上から正確に判定するために対地
電圧を被覆の上から表示できる検電器を私は使用しています。
(テスターで測定する線間電圧ではなく接地との間の電圧が対地電圧です)
故障と思われるタンブラSWをONにして二次側でこんな対地電圧があればそこ
じゃないです。でもSWの一次側で電圧なしならば、たぶんMCBトリップも伴ない
飲食店以外では照明器具のどれかが悪い(短絡)かもしれません?
200Vの照明回路なのになぜこれで測定したら100V前後の値となるのか?
なんて言わないで、単相三線式からの単相200Vは対地電圧は100Vです。

MCBがトリップしていて照明SW切りでもそうなるならMCB~SW間の何かで器具
が原因ではありません。照明が1回路すべて点灯しない場合は原因がSWより
前か後かを調べます。照明器具故障ならどの器具が原因で短絡が発生して
いるかを調べます。
1個づつ器具の電源を外してMCBが切れない時の照明器具が悪いのです。
(飲食店では天井内での配線のネズミかじりもありえます)
通常こうした場合は照明SWの二次側の配線かどれかの器具不良です。
1回路が点灯しない故障は頻繁にないけど普段から研究しておかないとイザ
ではテナント担当も一緒に見てるから頭が真っ白となって何もできません。
照明器具が1台だけ点灯しないなら安定器を取替すればまず大丈夫で安定器
取替程度ならば電気担当でなくても設備の人がどこの現場でもされます。

テナントに対しての現場対応のレベルというのは前任の電気主任がどこまで
していたかです。
自分が担当となったからとそのレベルはもう下げれません。
(自分のレベル低のせいで客にお金をかけて業者発注させるわけにはいかない)
とにかく現場によっては"できませんので業者によろしく!"が通るビルもあるかも
しれませんがそれは入社してみないとわからないです。
でも自分が着任する事で今までできなかった事ができてこそ自分の価値が生まれ
て職場の仲間、オーナーも貴方を認めてくださいます。
★楽に染まるのは簡単ですが後の自分の将来展望がないと思います★
理論、理屈をいくら知っていてもそれをどう型として現場で生かすかそれが大切!


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