2018年2月9日金曜日

三相排気ファン単相運転警報トリップ

飲食店厨房にある補助排気回路でAL3(欠相エラー)つまり単相運転が
発生してファンが停止しました。いえ実際は電子回路の誤動作で1月に
在庫に基盤があったので交換したばかりでした。エラーリセットで再起動
すると何の問題もなく排気は運転継続するのです。一応前月と同じ点検
をしました。運転中でメガはできないのでI0で確認すると0.25mAで絶縁
は問題はありません。(単相運転ですから絶縁は本来関係なし)
ただモーターが絡むトラブルは絶縁状態確認は基本中の基本なのでメガ
でもI0でもいいのでするのが私流。メガをする時はこのクランプが挟んで
る配線が接続されてる端子台のとこで。MCBやマグネットの一次側では
モーターの絶縁抵抗は測定できません。通常50MΩはあるはず。

マグネットの二次側各RS、ST、TR間は各204-204-205Vで問題なし
これは接点を通し正常に電圧が出てるか確認してるわけで一次側の
電圧を測定しても私に言わせたら何の意味もないです。

マグネットの各相の一次側と二次側間の電圧はすべて0Vで接触不良に
よる電圧効果はない接点接触不良による電気抵抗が発生すればIR分
の電圧値が検出される
のはわかるでしょう。上の線間電圧の結果も含
め考えるとマグネットには単相運転を発生させてる兆候はありません。
テスターで抵抗を測定する方法は手でマグネットを押すわけですから
完璧には無理ですが通電中なら電磁力で確実に接点が閉じます。
三相が単相運転をするとしたらマグネットでほとんどが発生します。
この方法は工場勤務時代に父が当時入会していた電気技術者協会
の定期会報の中でいつのかまで確認してないけど会員の方の投稿
記事として読んだのです。ですから私のアイデアではありません。
ただ理屈的には納得できるので私は自身の点検でしています。後
念のためMCB~マグネット~モーター送り端子までネジ緩みも確認

少し器用な方ならこうして接点を抜いて接点状態を直接確認するのが一番
確実です。ただ抜くのは簡単だけど小さなマグネットほど穴に正確に挿入
が少し難しいです。ちゃんと奥まで入れないと動作時に中で外れたらヤバイ
逆に無理に挿入して中のスプリングが抜け遠くに飛んだら終わり、私はでき
るけどそれでも慎重に行ってます。小型のマグネットほど接点戻しは難しい
高い価格でもないので上方法で数ボルトでも出るなら一式即取替をすべき
又10年以上経過してるなら不具合なくても順次更新計画対象です。

マグネットの接点は切れる時に火花が発生するのでその使用繰返しで
接点は必ず劣化していきます。どこかの1相がもし酷い状態なら本当の
単相運転もありえます。ただ照明を切り真っ暗にしてマグネットが切れ
る瞬間を見ると新品のマグネットでも程度問題で火花は出ます。火花
が切れる時に出るからと即不良と判定するのは早いと思います。

工場勤務の時に何回か紙ヤスリで磨いた事がありますが実際に短絡
事故をしてないマグネット程度ならどれもこんな感じで綺麗になりました。
(写真は私が管理してるビルの発電機室の排気関係マグネット)ただ
今日の記事テーマーの排気は下の様に運転電流が少ないため接点
劣化が酷いとは考え難いので電圧CHECKで接点状態は判定しました。

これは過去モーターの短絡電流が流れた事があるマグネット接点
その話を後で聞くまで1年間平気で使用していたのです。この時
には一次と二次間で数V電圧があり開放したらこの状態でした。
私が今の会社に入る前にその回路で短絡事故があったそうです。
使用歴の浅いマグネットでも短絡電流が流れた様な物は点検し
て問題がないか確認しておいた方がいいです。停止中から単相
状態で三相モーターに起動給電したら保護回路は動作しますが
老朽化したモーターでは焼損するかも?マグネット故障は最悪
モーターの命まで奪う可能性があるという事です。モーター管理
で私は絶縁よりそれに給電するマグネットが気になります。

よく聞く三相モーターが単相運転したら√3倍という話は運転中に
そうなった場合です。その程度ならTHR動作で焼けない(正確
には回転数が下がるので√3倍ではなく≒2倍程度になります。
モーター起動時に短絡MCBトリップするのが一番ヤバイよ。
マグネットから焦げた臭いもしてたらモーター絶縁が0Ωとなっ
てないか至急確認されてください。そうなると電気主任の普段
の管理状況までオーナーから問われますからなんとなく毎日
モーターが運転している意識ではダメなんです。


各相の電流も測定したがR=2.7、S=2.7、T=2.8でUpdownもありません。
モーターも問題なしです。Vベルトが劣化で電流値がいつもより低いとかは
単相運転の原因にはなりません。テナント財産ですから相手方で手配して
取替を伝えます。業者を知らないという事で取替依頼を受けたら会社営業
の人が見積を提出して承認が出てから取替作業をする場合もあります。
こういうのは各ビル事のルールですね。

そうなると構成パーツ的に基盤ユニットに電流値を入力してるCTしか原因
はもうありません。この製品は電流値の変化を見て欠相と判断してるため
CTからの入力値が一瞬と切れたり急落したらそんな不具合ありえます。
(欠相判定は電圧方式より電流方式の方が性能的に優れています)
ただ普通のリレー式で回路を組んであるならセレクターSWを手動にすれば
直に電圧がマグネットコイルにかかりますがこういう物って基盤が壊れると
自動⇒手動切替のタッチパネル動作もできなくなる
のです。もし交換用の
基盤ユニットを持ってないとしたらどう対応するかですね。施工が簡単で
リレー式より多機能という理由で制御回路の電子化は普通だけど壊れた
らまさにBlackBOX状態なのです。(修理は100%無理です)

5.5KWまでのモーターなら直入起動ですが電子回路が故障した自動で
も手動でも運転できないケース。そういう場合一番簡単な方法は主配線
三相電源から電圧を取り片側をタンブラSWで通電すればモーター運転
を開始できます。
自動運転ならタンブラSWをタイマー接点にすればいい
わけです、とにかくテナント設備ですから使えない時間を最短に対応する
のが重要です。これが厨房のメイン排気だとガスが点火できないので
"どうでもいいから早くなんとかしろ"と激怒する厨房の人もいます。つまり
お店が営業できないのですからとにかく何とかしないといけない話です。

基盤から接続される配線をすべて抜いてから配線を行います。抜く時は
後でどれがどの配線かわからなくならない様に撮るかテープで目印を
つけておきましょう。主回路3相のどれか2相から電圧をかければいい
わけで極性は関係ないです。一応はコイル電圧と主回路電圧が同じで
あるのだけは確認する事!小型マグネットではコイル電圧が100Vの物
があるのでその場合は既存制御回路から電源を取ってください。100V
のコイルに200Vかけたら焼けます。動力に440Vを使う現場だと主回路
はそれで別に制御トランスで200Vにしてマグネットコイルにかけてます。

基盤制御ではCTで読んだ電流値でTHRトリップさせてるので汎用の電磁
開閉器状態ではないためTHRがありません。ですから過負荷状態が発生
しないかモーターとマグネット状態を確認もしたのです。なるべく早く正規
の状態に修理するのが望まれます。短絡保護だけMCBでされた状態です。
もしマグネットが故障した在庫にもないというならMCBに直にモーター配線
を接続してMCBをSW代わりにしてモーター運転を臨時にするしかないでし
しょう。部外者にはそんな無謀な事をと思われるかもしれませんが自分
がその現場に遭遇したら"壊れたので本日は営業できません"は言えない
です。業者に電話してたら今日の事にはもうなりません!私ならとりあえず
これら方法で運転開始、日中に部品手配して営業終了後に交換します。


誰でもこんな事はしたくないです。ただ急にこうはならない、本当に欠相
警報やTHR動作など頻繁に出てもリセットしたらしばらく使用できるを放
置した電気主任の責任です。ただMCBがそのモーターに適した物ならば
応急的にはこの方法でもモーターの起動、運転、停止はできます。

業者の中には注文書をもらわないと作業できないとか言われすぐに修理
してもらえないケースがあります。下請け業法でお金の払いが確定してな
いのに仕事だけ先に要求するのは違反となるので文句は言えません。
エレベーターやエスカレーター業者は毎月管理費を数10万円と払ってるか
ら即時対応してくれるわけです。業者対応は他会社の仕事が完了し最後
の対応となるのである程度の応急対応を電気主任は考えておかないと困
る事あると思います。まったく付き合いのないメーカー製品故障ですと連絡
しても対応は100%明日以降となります。その場合の調査費用は無料では
なく数万円かかる
のでけして独断で点検依頼はされないでくださいね。
(修理費用はまた別見積)月末に調査費用3万円とかが会社に来て総務
か経理かわからないけど事務方の責任者に事務処理ができないのでこう
いう勝手な事をしては困ると怒られます。社外に助けをSPOTで求める場合
必ずお金の問題を
相手と社内で確認・解決してからです。

今は使用してない排気回路に確か同程度のCTがあるので図面でCTの型番
を確認したら同じ物です。ただCTに配線を貫通させるのに一旦排気運転を
止めないといけません!今晩0君が夜勤なので夜の10時ならもう使用しな
いでしょうから取替を頼みました。パーツの固定ネジが固着でもしてなけれ
ば15分もあればできるはずです。CTは電流が流れてる状態で二次側の配
線を抜いたら火又は煙が出てくるので絶対にそれだけはしない様に注意さ
れてください。CTは開くなと父には教わりました。何でも原因は最後発見し
ないと経験を十分に生かせない。ただ今回は中古だけど取替できますが
メーカーに連絡しCTをいくつか購入しておかないと同じ現象が発生した場
合に上司からなぜ購入してないのかと注意を受けます。こういうの一般電
材屋では販売していません!対応するなら先の事も考えどうせ壊れたら
業者に連絡すればいいでは現場プロではありません。


変圧器の一次と二次の電力は基本同じですから二次側を開放したら一次
電流も0Aです。(励磁電流がどうこうは今は別にして)ところがもし一次側
に電流が強制的に流れてるとしたら二次電圧は計算上∞ですね。一次側
に電流が流れてる運転中にCT二次側を開放するとはそれと同じ理屈。
そんな焼損をさせたら電気を取扱う者としは恥ずかしいので気をつけます。
CTに接続される二次側をどうしても運転中に扱うならCTの二次側をジャン
バー線で短絡すればCTと切離しを運転中にできない事はありません。
ですがCTを扱う場合は主回路の電源を切るのが一番安全です。
電気は"開放は大丈夫、短絡させたら危険"が常識ですがこのCTだけは
常識が逆なので将来扱う機会があれば注意されてください。

追記...
0君にCT取替をしてもらったのでこれで様子を見るつもりでしたが技術部長
から"また途中で止まったら面倒だからマグネットも交換して"と話が出まし
た。それで今日、富士電機のSC-05を電材屋に注文しました。富士電機
1a1b、コイル電圧200VのSC-05のマグネットをお願いします。と注文すれ
ばいいのです。(同じ型番でもバリエーションがある)尚開閉容量、コイル電
圧がマッチするならどこのメーカーのマグネットでも使用可能ですが取付ピッ
チが異なると取付が不慣れな方にはとても大変な作業となります。ですから
盤にある物と同じ製品を購入して取替するのが最善です。又ネジが固着し
て回らない事例では少しテクが必要です。それができる職場の機械物の扱
いが上手な先輩に習う事!そのままドライバーで継続作業してたら100%
ネジ山がつぶれて先輩から下手クソと怒られます。体重を真っ直ぐかけて
回らないのは貴方の力より強いトルク締付状態なので絶対に無理です。
10個マグネット交換したら1個はそういうのがある確率と思います。写真は
昔、私が5.5KW汚水ポンプマグネットを交換した時の写真です。取付した
ら奥の配線から7割締め仮取付、最後にFULLで行い緩みなし!運転し15
分後に電流、マグネット二次電圧、端子部温度測定して問題なければ完了
です。今まで30個は交換したけど失敗はありません。

三菱のマグネットを購入した時は同じ物がすでになく同等品がきましたが
本体寸法が小さかったのですがスペーサがあり助かりました。それがなく
穴が合わない時はネジ穴をタップで作成するか一番速いのは小さめの下
穴を開けドリルビスで固定すればいいです。盤の厚みがあるとキツイから
スペーサがあればいいです。そういうのを準備してない製品もあります。
裏面が金属かプラスチックでFLATなら工業用アクリルテープ(JIS製品)
でも固定できます。両面テープと思いきや驚くほどの接着力ですからね。

写真で見るより狭いので私の様に指の細い人以外で手の大きな男性は
尖った部分でケガをされない様に気をつけてください。手袋をしていても
突き抜けてきますから!ちなみに下の5000円のマグネットを業者つまり
盤屋さんに出張で取替してもらったら人件費込みで5万円が相場でしょう
10個も交換してもらったら20万円くらいかかります。知らない方は"マグ
ネットが高いのか仕方ない"と納得されてますが実は違います。

今回問題となるSC-05交換は納品されしだいO君に教えるのに二人で
作業する予定、ただ交換するだけでなくサーモグラフィーとかも使いよ
り詳しく記事に次回はしたい思います。部品交換したら職場の誰もが
何をしたかわかる報告書をエクセルで作り申送りノートに追加します。
後で何かあっても自分の作業には間違いがなかった事を証明する
ためで"そんな事なら業者にさせたら良かったのに"なんて皮肉を言
わせないためです。ここまで測定して異状なければあり得ない!
何かトラブルがあれば最近関連を触った人間を他人は疑います。



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