これが電気主任技術者の仕事です。

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初めて電気主任技術者として着任される方は現場に入ってもまず何から
学んだらいいのか
、電気主任技術者の仕事について不安があると思う。
電験三種で勉強した事は理屈で実務ではないから★学びが必要です★
気のきいた前任者なら資料まで作成してくれてるかもしれませんが通常
物の場所の口頭説明だけで後は"わからない事があれば質問してください”
で終わりだと思います。(私の場合もそうでした。)
定年退職以外で途中退職する人というのは理由ありで早く辞めたいから
一緒にいても1ヶ月程度でしょうね。結局こんな人はアテにならない!

職場での電気以外の日常業務は先輩と一緒に1年も作業してれば身につく
と思いますが、電気設備の詳細については職場では誰もわからないので
結局電気主任が自力で現場の電気設備を習得するしかありません。
そこで私が今のビルの電気設備を把握した方法を紹介します。

1.電気設備仕様書一覧でどういう設備があるのか概略を知る
まず中身を知らないと何事も始まりません。

2.受変電設備のスケルトン図面を研究する
私の場合ですと22000V受電⇒一次変圧器⇒二次変圧器⇒低圧配電など
の流れで継電器も記載されてるのでどんな現場でもこの紙1枚あれば保護
回路状況、運用方法、停電作業手順まで私もわかります。
すぐにとは言いませんが、何も見なくてもその現場の受変電設備スケルトン
図面は書けるほど勉強をされるのは忘れないでください。
受変電設備はその現場の電気主任技術者にとって誰より詳しく現場での
高圧機器操作もできないといけません。


特殊な事例を除けば受電停電が2秒程度継続すると受電VCBと発電機
回路VCB以外の接続は切れ発電機が自動起動します。
(採算が合わないため現在コージェネは非常用発電機として使用中)
逆に停電しても発電機が稼動しない場合は27動作~回線切替の何かが
故障して動作してないのでその場合の対応は電気主任のお仕事です。
病院でなくて商業ビルでも館内が真っ暗になったままではパニックになる
から規模が大きな現場ほど停電対応は研究しておかないといけません!
非常灯は発電機が起動しなくても蓄電池で点灯はしますが受電用と共用
してるのでせいぜい1時間程度しか点灯を継続するわけにはいきません。
今まで何もないので無策な現場も意外とあり老朽化してくるとそれが今後
も通用する保障はないでしょう。

ですが発電機が運転せずにビルの1/3が停電するという稀な事例では現場
に行って目で見て直接状況の確認が必要です。
区分停電では焼損した物は慌てても仕方ありませんが正確な故障状況を
早急に把握して保安規定上、私の上位の保安統括管理者に速やかに報告
をする義務があります。電気主任はパニックになってはいけません。
(保安統括管理者とはオーナー側(所有者側)の誰かとなります。)

これは受変電設備のスケルトンの図面一部だけどこういう感じですね。
今は全部数値まで完全暗記してるので受変電設備の電気的動作は
すべてわかります。
前述した故障箇所を断定するにはこうしたそこの現場知識が必要です。
だから市販本にある一般論だけでは扱えないのはわかると思います。
又区分停電では発電機は稼動しないので真っ暗な中、図面を見れる
余裕もなく自分の頭の中にある現場知識だけで対応するしかないです。
だから受変電設備のスケルトン図面は書けるほど暗記が必要!

業者も急に来いと言われても来れるのは運が良くて数時間後でしょう
この現場でそんな事故はないけど自分が身動き取れなくなる状況と
いうのは想定しておく
必要があると思っています。

DS、LBSの投入、遮断操作、VCBを引き出し位置にしてください。と言われて
何の事かわからないで現場の電気主任技術者になってはいけません。
緊急時は業者を呼ぶ前に電気主任が現場で応急対応をして被害を最小限
にする行動をしなくてはいけません!
私たち電気主任はただ記録と点検をするだけがお仕事ではありません。
自信ない方は★入社前に有料の受電設備取扱実技講習会に参加されると
いいですね★
1日講習で2~5万円程度と聞いています。
実際の職場にこうした物があっても停電作業時以外では練習できないので
現場の人で電気主任になる予定の方も受講される方はいます。
そう不安があるならば悩むより先生に実務を習えばいいのです!


これは私が勤務する現場のですが講習会で操作を学んでいればいきなり
でもすぐに操作できます。
下のDSは投入装置のレバーを手で操作するだけで投入できますが講習会
のDSはDS棒で投入する基本タイプだと思います。
いずれも操作は簡単だけどしてはいけない禁止事項を体で感じて覚える
のが実技講習会の目的なので貴重な体験だと思いますよ。
市販本で100万回勉強しても実技で覚えた人にはかないません。
(車を運転した事がない人が本で読んだだけで運転は無理と同じ理屈)

下は私が担当する現場の22000V受電部分ですが停電作業の時はDSを
開放したり一次側に甲種アースを取付しますが私がこの操作を完了させて
から業者に停電作業開始の合図を当日責任者として行います。
(甲種アースは電力側に乙種アースは需要家側につけます)
前任者はこの操作を業者にさせていたのですが私的には安全に係わる作業
は一人の者が行うべき
で私が電気主任になってからは私が操作する事に
変更したのです。
(以前は盤でのVCB操作が電気主任、現場の開閉器操作が業者と分担)
前任者の方法に拘る事なく自分が一番良いと思う方法で行うのが自主保安
体制だと思います。

業者にさせても入切指示は電気主任の元に行うわけで★間違えてほしくない
事は他人には頼らない★
これは私の父の教えです。
(父は私と同じ電気主任技術者を23年もしてるガチなプロ)
それに電気主任自らが仕事初めはしてこそその日の停電作業もしまります。
ただこれだけの事なんだけど後で業者の皆さんがじっと見てるから緊張は
適当にしますが緊張して手が震える事はないですね。
初めてこの現場で女の私がこれをした時は皆さんが拍手してくださいました。
世の中って女にはこういう事はできない。という先入観があるのです!

当たり前ですがDSは主VCBを切り電流0なら電圧ありでも開放できますが
接地は電力会社に電気を止めてもらってからですよ。

これを使い上の接地を行いますが意外に重いです。
特高現場は電力会社との直通電話があるので送電を確実に止めてもらい
こちらでも検電を行うまでは絶対に接地作業は行ってはいけません。
通常この受電点接地作業は電力会社の指示がないとしてはいけない取り
決めになっているはずです。

これも私が保守管理してる現場のだけど私は工場に勤務してた頃に父から
現場で習いましたが未経験の方は一度は詳しい人から指導を受けておく
べきです。
OCR(51)は負荷側ほど早く動作する様に保護協調というバランスを意識
して設定してあるので現場で電気主任が設定変更する事はないです。
そのため特性などは後で時間ができた時にゆっくり覚えても大丈夫!
UVR(27)のとこに108となるのはVTからの電圧で通常は110~108V
で変動しています。ここでVTの状態も確認します。

OCRの基礎の基礎を説明すれば回路の定格電流が400Aとするため
500/5のCTがここにあります。
400A流れた時は400×5÷500=4AのI2が流れますがOCRはI2が4A
で動作してはなりません。
専門用語は避けて説明するとOCRを5Aの設定にすると4Aでは動作
しないがI2が5Aで動作する
、つまりI1が500AでOCRは動作します。
たとえば800Aも流れたら倍ですから即動作してVCBを遮断します。

通過電流が大きいほど時間に反比例して早く動作する、考え方は家の
分電盤にあるMCBと同じと思ってください。
実際は大きさと時間の設定要素があり負荷側ほど早く動作する様に
他OCRとのバランスを意識して設定するので相当に詳しい人以外は
設定できません。バランスが悪いと区分事故で受電がトリップする!

3.配電盤リストで電気室から各階EPS行回路を把握する
これは上のスケルトン図面の続きなのです。
スケルトン図面は最後は6600V⇒低圧回路の各変圧器で終わっているの
でその変圧器からどこの階のどのEPSに行っているか、各回路の容量など
記載してありこれがわかってないと変圧器で地絡警報などが出ても調査
ができないのでよく研究しておきましょう。
その他こういう一覧からI0r漏電管理点検表を作ると容易に作成できます。

変圧器で地絡警報(LGR)とは二次側のどこかで大量の漏電が発生した
場合で当然その原因としてはMCB回路です。
ELBが絡めば30mAで切れるからLGR動作までには至りません!
でもPC上では何階のどこのテナントまではわからないからその漏電箇所
を探すというのは電気主任にとって大切なお仕事です。
(放置すれば電気火災に進行する可能性があるので早急にです)

その時にこの変圧器の二次側がどこに行ってるかわからない?
そういう時は職場の人も後で電気主任の対応ぶりを見てるから口の悪い
職場の先輩に"電気主任のくせにそれもわからないのか"なんて罵声を
浴びされない様に各変圧器の二次側全回線を私は暗記しました。
他人のそういうキツイ言動は瞬間思考能力低下を招きます。

第一電気室
これらが上で述べた6600V⇒低圧回路の各変圧器でいくつかの電気室
に分けて配置されています。(受変電設備スケルトンはここまで記載)
所内の一次変圧器で22000V⇒6600Vにしてるから二段目の変圧器
という意味になります。
特高現場と言っても特高から高圧に変換する設備があるだけで日々
の電気管理業務は高圧受電現場と何ら変わる物ではありません!

こういう電気室にある各6600V変圧器に電気を供給するのがLBSです。
変圧器1個に1個あり簡単に言えば高圧の電気のスイッチですね。
これはMCBやELB増設工事の時、変圧器を停止させる時にも操作します。
短絡するとPFが溶断して1本でもそうなるとPFのボトムからストライカー
という突起が出てその動きをワイヤーで伝えてリミットSWを動作させる。
それでLBS本体のトリップコイルを動作させる事でLBSが切れます。

余談ですが高圧側の線が低圧側の線より細いのが変圧器ですがこういう
のも実物をゆっくり観察すると最初の発見でしょうね。
未経験の方がこういう実物見れるのは前述した実技講習会しか通常は
ないと思います。

上がLBSで筒みたいな3本が電力ヒューズ(PF)でその横にある白いの
をアークシュートと言います。遮断した時にアークが隣の相に飛んで相間
短絡を防止します。右の小さな黄色がLBSをトリップさせるコイルです。
右の赤い矢印のとこをDS棒で押すと手動でLBSは切れます。
アークシュートの中にあるブレード(刃)が飛び出してきますが初めての人
はビックリされないでも壊れたわけではありません。
投入する時は青い矢印のとこにDS棒の先を当ててこのレバーを手前
30cmくらいからグッと押し込みます。

何でもそうですが★状態を変える時は変える前の状態をよく見ます★
ブレードはアークシュートの奥まできちんと挿入されていますが切ったら
投入は同じポジションになってないといけません。
熱というのはこういう接触部で発生するのでそれは注意します。
気になるなら投入したらこの部分を非接触式温度計で測定されてね。

下がこれの部分のスケルトンです。
スケルトン図面は各装置の接続図で詳細な動きを知るためには
今度はシーケンス図面というのがここで必要となります。


これがLBSのシーケンス図面です。
左下の電力ヒューズ溶断でONがリミットSWの事でそれがONすると
格PFX11~PFX13のリレーがONになるのは信号を追えばわかる
と思います。
リレーがONすると上のa接点がONとなりLBSのトリップコイルに
電圧がかかりLBSを切るのです。

つまり1個でもPFが動作すればLBS全体がこれで切れるのです。
尚、図面から外れていますがPFX11~PFX13のリレーは2a接点で
上の動作と中央監視への警報も行っています。

第二電気室
変圧器やLBS操作なんてどれも同じですから変圧器が100個あろうが
10個であろうが管理方法なんて変わりません。
どこの現場でも年次点検をしてオイル変圧器については油試験を毎年
し適時オイル交換もしてるはずなので変圧器に不調はないはずです。
ただ負荷が100%に近い物で古い25年を経過してる変圧器は停電作業
の時でも点検報告書に交換推奨などの文言を書いてもらいましょう。
いくら古い変圧器を使用しても法的な制約ないため業績の悪いオーナー
では機器更新については消極的だと思います。
ただ正式報告書で記載があれば相応な対応の可能性もあります。

第三電気室:今写真なし

屋外キュービクル
ビルでは増築して電源容量が不足した場合、専用の電気室を建物内
に後から作る事は困難なので屋外にこうした物を設置してここから
電源を配給します。
結露するので内部にクーラーをつける事ができず内部の排熱ファン
だけが頼りですからこの排熱ファンは最重要設備です。
まだこれは15年は経過してませんがそれまでには一度取替が必要
と思っています。

夏場で変圧器の温度は私が管理する現場で60℃くらいとなり室温度
は扉を閉めた状態で50℃近いとは思います。
変圧器油温度が85℃になると中央監視PCへ異常警報が行きますが
そうなった事はありません。
ただその排熱ファンに異音など少しでも異常があるなら早急に取替が
必要となるので夏は温度を注意しましょう。
(昨年会社に提案してこの上に業者に防水シートを貼ってもらいました。
腐食しピンホールが開いて水が入るのを懸念したからです)
職場の人には私と同じ様に中は見なくていいから通る時に鍵が壊れて
扉が開放したりしてないかの確認だけはお願いしています。

ここでの変圧器二次側は低圧ですからVTはなく直に盤電圧計で電圧
を表示させます。
ただ電流だけは直接盤電流計で読めないためCTでX/5に変換した物
を表示させています。CTの先にあるA/TDとはDC信号に変換して中央
監視PCに情報を送っていて遠隔監視もできます。
変圧器B種接地線の電流値を見て地絡(LGR)を監視してるのは言う
までもありません。
動作すると中央監視PCで地絡警報が出て回路漏電を知れます。

注意点はCT付の盤電流計を交換する時は必ずCT二次側を短絡!
VTつなぐな、CT開くなという言葉は必ず暗記してください。
だから★VT回路にあるヒューズがCT回路にはないのです★
これは電気屋の常識中の常識ですからね!
なぜか?電験三種を勉強してる人は教えられなくてもわからないと
いけません。

キュービクルの内側から見た排気ファンです。
温度設定で自動運転しますが夏場は24時間停止する事はないです。
これが異常停止しても中央監視に警報がでないので何かの警報と
共用させて知る術の回路改造をしようかと最近考えています。
夏場のみFULL運転なのでモーターはまだ壊れないでしょうが運転
用の回路は夏場の高温度で故障するかもしれません?

温度SWがONしたらタイマーが起動する、通常は排熱ファンに電圧が
かかるからb接点でタイマー電源を切る。
もし温度SWがONしても運転回路から電圧がでないとタイマーは一定
時間経過するとタイマー接点をONとするのでそれを既存の何かの
警報端子にパラ接続すればいけるでしょう?(秒タイマーでOK)
起動時だけでなく運転中に回路が故障してもタイマーは起動します。
タイマーでなく普通のリレーだと温度SWのONとリレーJが動作する
わずかの時間で警報が出てしまう!
ただキュービクル内は狭いため停電した時しかできないので今は無理。
こういう事をするのは好きなので楽しみにしています。

ある店の雑排水ポンプで1時間に3分だけ強制運転させて夜間は絶対
に起動しない改造をした事があるんだけどこれもリレーとタイマーの
組合せで工業高校の学生レベルで簡単にできます。
職場のシーケンスを勉強してわかる様になるとこういう事もできる様に
なるので楽しいですよ。
その排熱ファンの吹き出し口だけどここから出てる排気に触れただけで
変圧器が何℃程度かほぼわかります。

上の各電気室の変圧器二次側にはこうしたMCBやELBがありこれら
が各階のEPSに行っているのです。
余談ですが変圧器二次側はこれらで保護されるため二次側の影響
で変圧器一次側のLBSがPF溶断で切れる事はないです。
LBSのPFが溶断するなら変圧器内部異常かLBS二次側と変圧器
間配線の非常に短い区間短絡で生物でも進入しない限りはない!

電気を生かす時は電源側から、切る時は負荷側が原則ですが同じ
高圧のVCBでも現場の都合で入切の順番を設けてる場合があります。
赤文字は入れる時の順番で青文字は切る時の順番です。
誰がするにしても間違いを減らすワンポイントを私は心がけています。

受電スケルトン図面を大きく印刷して色分けして電気室に掲示しています。
(緑22000V、青6600V、赤発電機回路、その他取扱い注意事項を記載)
業者や他の方が見学に来た時に説明に使いますが普段の管理状況を示
す上でこういう事も電気主任はちゃんとしておいた方がいいです。
ここの電気主任はきちんとしてるというアピールをするのも大切!
電気室とは電気主任のスキルを示す表現の場と思ってください。

これは私以外の設備の人に電気室での最低限の注意事項です。
私がいない時に起きた事で聞いてない、知らないと逃げ言葉を言わせない
だから電気室に入ったらすぐ見えるとこに貼ってあります。
50歳を過ぎた様な人は電気は関係ないと思ってるのでそういう人に特に!
ただ教えても私と同じ事ができるとは思ってないから余計は言いません。
誰かと同じ域になろうと思ったらその人と同じだけの努力をしないと
教えてくれるのを待ってる様な人はしれていると思う。

★できる人は今の自分の0を嘆く前に日々の小さな0.1を積み重ねて
自力で大きくなれる人、私も今の職場ではそうしてきました★

4.各階の電気配線図で配線敷設状況を知る
これはコンセント回路ですがたとえばテナントが1000Wの機器を常時
接続したいが可能かの質問が来た場合、500W程度の機器ならまず
問題ないけどコンセント回路では1000W近い物は必ず可能かどうか
調査
しておかないと電源がトリップする可能性があります。

その場所のコンセントが接続されるコンセント回路を見つけ回路番号
を図面で調べます。(下なら305とか328とかの番号の事)

次にその回路の電源配給元分電盤図面でその回線番号の回路を
見つけてそこの負荷電流をクランプメーターで計測します。
下のMCBの回路番号は315、317とわかると思います。
負荷電流:三相はバラつきがないか見たいので3本計測しますが
単相は黒か白のどちらか1本のみ測定すればいいです。
もしこの回路の漏電を調べるならば最低リーククランプメーター
以上で黒と白を2本同時に挟み測定します。(1mA未満の事)
安い精度の悪いので測定したら1A以下はまともに測定できない
ため0Aと表示され漏れ電流I0は測定できません!

20Aですからすでに15A流れているなら無理なので盤から1回線電源
を必要な場所まで敷設してコンセントを新設する事になります。
(コンセント回路は2P1Eという表示のMCBを測定します)
店舗テナントですから見える部分は職人レベルでキレイに施工しない
といけないので業者を紹介するか手数料を頂き私の会社がお仕事を
受ける事もあります。
業者への手配や価格交渉もして最低限の利益が出る様にするのも
私の仕事ですから常識程度の社交性は電気主任であっても必要です。

大型の機械設置などでも常に空き容量が問題となり電気主任に必ず
業者から質問が来るのです。
多いのが個別空調を新設したいがどこの動力盤から電源工事をしたら
良いかテナントが発注した業者が私に指示を受けに来たりします。
そういう場合必要KVAを聞いて自分が思う回路で可能か測定して無理
なら電源回線新設工事手配が必要です。

下は昔そういう工事を私が手配した時のだけどこの時は電源増設の
ため変圧器1台停止が必要だったので私の作業としてLBSの入切操作
後テナントの業者でこのビルは初めての電気業者だったので屋上まで
の配線ルートなどの質問がありそういう事前打合せはしました。
工事中騒音問題、貫通防火区画処理、電源接続のタイミングなど他の
テナントに迷惑をかけない様に電気業者に電気主任として指導します
し、彼らもそうしてほしいから指示を電気主任に受けに来るのです。


5.各機器詳細資料こそ現場のスペシャリストになる方法
皆さんに私が過去見せたシーケンス図面はすべてここにあります。

こういうのは完全に一般向けではなく技術者向け資料なので解説は
なく地道に配線やリレーなどを目で追って研究するしかありません。
シーケンス図面が掌握できたら何があっても相応の対応ができる
ので今の現場で例がない過去最高の電気主任になるなら必ずここ
までされてください。

上のシーケンスを勉強したらそれをその制御がある盤のとこに貼る
のです。イザで図面を出していては対応が遅れるからです。
機械が動かない、スイッチが入らない、すべてシーケンスで動作する
わけでどこのパズルが外れたのか冷静に考えれば故障に対しての
調査や応急対応、無理のない強制対応もわかるはずです。

ただこれらは紙の上での知識なのです。
現地に行き図面と照合しながら現地の配線状況も確認しておかないと
イザでは触る事すらできません。

これは受電設備にあるOCRの仕様、説明書ですが余裕ができてきたら
こういう保護継電器(OCR、UVR、DGRなど)の勉強しましょう。
市販の本でもある程度はこういう基礎は学べますが製品事に作りは
微妙に異なるのでやはり着任した現場にある機器資料が重要です。

これはOCRとDGRの継電器動作からVCBトリップまでの流れです。
これらが動作するとVCBの再投入がロックされるのはどこの電気現場
でも同じなんです。
入社して1年はこういう研究を独学でガチにしましたよ。
誰も職場の人はここまでわからないのですがだからと電気主任の私
まではそれでいいわけありません!

初めて電気主任に着任してシーケンスまですべて把握するとなると
3年はかかると思います。

ですが1個の現場の電気設備を完全掌握したら違うビルや工場に転職
しても前述した同じ物を見ても推測ができるので自力でより短期間で習得
ができるのです。
経験者と未経験の違いとはこの事で即戦力とはこういう意味です。
最初の苦労は仕方ありませんが貴方の一生の財産となりこの域まで
到達できた電気主任は常に不況も関係ありません。


逆に懸念するのは高圧受電ビルでは保安協会に委託したら電気主任を
選任しなくても済む特例制度があり
これは年間200万円程度で通常のビル
なら管理してもらえるのでオーナーには魅力的な制度なのです。
(この金額内で年次点検、月点検も保安協会にしてもらえます)
今後LED化により電球交換は必要ない、完全個別空調で運転員は不要
などが一般用途ビルでは増えていくので更なる経費節減策はこの電気
主任を現場で選任しない方法なのです。
商業ビル、病院など常に緊急対応が必要な現場では高圧受電でも廃止
する事はできませんが単なる事務所ビルでは現場の電気主任が途中で
不要となるケースもあるのは知っておいてください。

現在下請けビル管理会社で電気主任であっても保安協会に委託した方
が人件費が安くなり電気だけ保安協会に委託される事例は実際あります。
契約電力が1000KWを超す相応に人が多い大きな現場かできれば私と
同じ様に特高現場に転職するのが理想です。
契約電力が1000KW未満の収益が悪いビルはやばいかも?
電験三種でも5万V未満つまり契約電力が1万KW未満で採用される
22000V現場への就職が可能です。
特高受電ならば外部委託できないので確実に安心して勤務できるのです。

又銀行ビルや街のシンボル的な存在など名前を聞いたら誰もが知ってる
現場の電気主任になると次より有利な転職に結びつく可能性が高い。
もちろん覚える事も人間関係も規模が大きくなると大変ですがその苦労
に見合うだけの何かを確実に得る事ができます。
より良い現場の電気主任技術者となった経歴は強い資格を所有した
以上の効果があるのです。


★あそこのビルの電気主任を5年もしてた人なら安心して任せる事ができる★
最終的に人事が採用するに当たり応募者全員から決める、社長とかに説明
するのでも最後の決めとなるのはたぶんこんな事だと思います。
だって電験1種がある、面接で凄いスピーチができたとしても入社させてみな
いと本当に実務ができる人かどうかは企業もある意味ギャンブルです。
働きながら、働くほど良い実績となる様な会社を最後は目指しましょう。
父が20~30代の頃は電験があれば選任されてそれだけで食える時代だった
みたいだけど今は選任される枠が限定されオーナーもコスト重視の運営を
する時代ですから、楽して稼げるという意識を捨て自分を高める努力をした
人間だけが最後まで生き残れるのです。たぶんそう多くはないんじゃない?

だってモチベーションを持つのは容易だけど楽して稼ぎたい人ばかりだから!
単に電気主任という職種に一時的になるなら給料、将来性を無視すれば
可能ですが自分の貴重な人生を無駄にしないためにはも最終的には相応
の会社で働く事だけは忘れないでください。
でもそういう現場で働くには私以上のスキルを要求されるのは違いありません。
単なる資格マニアを企業は求めているわけではないないのです。
電験三種に合格するだけなら勉強の得意な中学3年生でも取得できます。

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