電気主任技術者 マグネットスイッチ取替

夏頃にマグネットを10個程度交換したのですがその頃に書いた記事を
要点だけにして1個にまとめてみました。
マグネット交換なんて第二種電気工事士の資格が取れる程度の腕前
があるなら誰でも取替できます。

今の会社の電気主任となった時にこの職場では過去そういう事をした人は
いないのでビックリされたけど、しない現場はすべて業者任せなのです。
貴方が電気主任技術者となり同じ様にされたら職場での評価上がると思う。
ぜひ挑戦されてみてください。

これが盤の中です。まずは主電源、制御電源を切ります。
一応★検電器でマグネット端子を検電されてください★
特に補助接点に接続されてる線とかで何かとインターロック等を組んで
いる場合は違う回路から200Vなどがかかってる場合があるからです。
事前に回路を図面で確認してこういう物は取替作業をするのが基本です

NO2のマグネットからまず交換。

たとえばこうい2本配線が挿入してある部分ですが電気的に言えば赤い
タグの線を逆に上にしてネジ止めしても電気的にはまったく等価です。
ただ私の経験上既存配線には曲がりの癖がすでにあるので最初に接続
してあった既存とは逆に接続しようとすると根元で折れたりして余計な
手間がかかる場合があります。
こういう物は本体に線を挿入するのでも最初にあった様に接続すべき!


★これがマグネット交換で一番注意するべき点です★
端子のねじの締め具合は最初6割締めでいいです。
配線をすべて接続したら、貴方の力でねじ山がつぶれない手前ですべて
本締めします。
最終確認で配線を引っ張って抜けないか、緩みがないか確認をします。
特に主電源のモーター行きの3本で1本だけ締め忘れて2本分しか電圧
がかからない状態でマグネットをONさせたら停止時からの単相起動
で古い三相モーターでは焼けてしまうかもしれません。

丸端子はいいけど補助接点に接続されてる端子の形状は意外と鋭角で
狭い空間に指先を何も考えずに手を入れると手袋さえ突き破り指を出血
する場合があるので十分に注意されてください。


次にNO1のマグネットを交換。


作業が済んだらどういう作業をしたのかエクセルで作成して職場の申し送り
につけます。(作業報告は義務)
それにこういうのを見て職場の仲間は貴方のスキルを認めてくれるのです。
言葉で先に電気理論だけを論説しても誰も本気では聞いてはいません。
何かの結果が先にあってこそ意見や論説を人は信じてくれるのです。

なぜかそこだけ三菱のマグネットを使うポンプもありました。
他社製の同容量の製品でも買いませんがネジ穴の間隔が微妙に異なる
ためネジ穴作成が必要になるのと今回は故障による急ぎではないので
同じ三菱製品を購入して交換する事にしました。

a接点とb接点が各2個ありコイルは200Vだから注文方法としては三菱
のS-N25、2a2b、コイル200Vを4個とmailで会社と契約してる電材屋
に注文しました。
このS-N25にはコイルが100Vと200Vがあるので納品した時
に確認は忘れない事!尚これはAC3級の通常負荷用マグネットです。
AC1で使用する場合の記載もあるけどモーターに使うなら無視して。
AC1は突入電流なし負荷、AC3は通常モーター負荷、AC4はインチング
プラッキング負荷ですがビル使用ではAC3級でいいです。

今回発注した三菱製はNEWバージョンとなり大きさが少し小さくなってい
たのです。
そのため通常では盤にネジ穴を新規に作成しないと固定ができません。
(1mm程度小さめの穴を先に開けてタップでねじ山を切る作業の事)
手先の空間が狭いのと盤がかなり硬いためネジ穴作成作業は避けたい
と思っていましたが今回は付属のスペーサーで取付ができるので助かり
ました。
小穴を開けて長いタッピングビスで固定できれば簡単でしょうがこういう
盤はガチに硬いので並の男性では難しいと思います。
当然ですが私の握力では絶対に無理ですね。

私はこれまでFuji電機のマグネットしか扱い経験がなく初めて三菱製
で作業しましたがこの会社のマグネットは全面にカバーがあるのでま
ずこれを慎重に外します。

接点状態を確認するなら更に全面を外せばコンタクト部分も露出できます。
通常これはされないでください。

これはCTで電流を読んで過負荷時は回路を止める電子制御なのでTHR
はありません。新しい現場の動力盤ではほとんどがそうだと思います。

まずは主電源と制御電源を切ります。
後2本以上の接続グループは各テープでまとめておきます。
尖った端子部分で手をケガしない様にこの場合も注意!
ただ今回はすべてのネジがガチ硬くインパクトドライバーでないと
緩める事ができないのがいくつかあるのです。

業者によっては施工後に緩んでは嫌だから機械でガチ絞めして
るケースが稀にありそういうのは手では男性でも無理です。

これがインパクトドライバーという物です。
BACKをハンマーでリズムをつけてカンカンと叩けば硬いネジは
外す事ができるのです。
小刻みにではなく押さえつける様にカンカンカンです。
(打撃を回転力に変える仕組みなので一瞬の強い打撃が有効)
その他ではドアクローザを交換する時とかに硬いネジで使います。
ただ方向性があるので回転方向だけは叩く前に確認します。
★緩める時は必ずLの設定になっていますか?

自分の100%で回してもネジが外れない時はすぐにこれを使う事!
更に大きなドライバーとかでなんとしようとしたらたいていネジ頭
がつぶれて取れなくなります。
というのはすでに最初の段階でねじ頭が少しつぶれているケース
が多く大きなドライバーは力は以上かかるけどネジ頭のかかりが
悪いのでそうなると余計に頭がつぶれる可能性があるのです。

取付時は奥のCOILだけ先に接続して行います。
先に本体固定すると狭いため指が入り難くくそういう無理で指先
をケガするのです。

最後に下配線を接続します。
すべて接続が完了したら自分の100%力で絞めてから配線を
実際に引っ張り緩みや動きがないか確認をします。
手動運転を行い運転状態の電流やマグネット二次側の電圧
が毎月の定期点検の値と比較して異常なければ自動モード
にして作業は終了ですね。
(マグネットの一次側やMCBの二次側で電圧測定は意味ない)

取付のネジ穴を作る手間を惜しまないならばここで必要なのは
補助接点が1個だけなので1a以上のマグネットで5.5KWを扱える
ならばどこのメーカーのでも代替で使用はできます。
ただ電気容量の大きなマグネットでは端子まですべて交換が必要
となるので交換はなるべく同一製品で行うのが楽です。