電気主任技術者 電気設備保安規定

電気主任技術者の義務は電気設備保安規定を遵守する事です。
でも実際にそのお仕事をしていてもほとんど読んだ事がない電気主任
も相当いると私は思っています。
それはこれまで幸運にも大きなトラブルもないからそれで済んでるわけ
だけど、いつ自分がその義務を問われる事があるかもしれません。
ただ現場にいない人には実際どういう物かわからない点が多いので
今回私の現場の場合でレクチャーしてあげるね。
又現在電気主任技術者で読んだ事がない方は記載されてる文言を
一度は検証される事をお勧めします。


★電気保安規定は電気事業法を基本にしながらも運営については
所有者が作成された物で現場により内容は異なります
電気主任技術者の職務は工事、維持、運用の保安監督と定義
されますが、私が勤務する現場では電気主任技術者はすべての
権限がある保安総括管理者ではありません。
権限が十分でない事を不満に感じるとしたら私の今回の記事を
最後まで読んで同時に発生する責任の意味を今一度考えてみてください。
私の場合では第5条から担当部長(技術部長)がそれに当たり電気主任
をする上での上司は職場の上司ではなく技術部長となります。
そのため部長は私の意見を尊重して、私も部長を補佐して
保安業務を遂行する義務があります。第6条~第7条
(保安総括管理者が誰なのかは各現場の都合により異なります)

日常業務のすべき事まで部長許可はいりませんが会社にとって重要
な案件は電気主任の独断で顧客等に意見したりせず技術部長に報告
して指示を待つか、部長から直接相手に説明してもらいます。
私の勤務する会社とオーナー会社はグループ会社なのですが
オーナーと完全に下請けの関係である場合、この辺が曖昧となり
何でも電気主任に責任の丸投げをしてる状況があると思います。
やたら”電気主任の責任”と口癖で言う人が一番何もわかってない!
こういう場合は自分の勤務する会社の責任者も交えて保安規定
の内容についてオーナーと中身の確認をするのが最善です。

実際工事に関してほとんどの場合は社長まで承認はしていません。
金額により課長決済、部長決済となり相当に大きな金額の場合
のみ社長の承認が必要になるのが普通の会社の場合!
ただ工事をする場合、業者に丸投げではなく電気主任は保安監督
をして完了した後はきちんとCHECK
が必要です。


保守管理については15条で記載された内容について最低限
電気主任技術者は点検して記録
を残さないといけません。
(日点検、月点検、年点検に分類され記録は3年間保存)
もちろん負荷設備が多様化する現在では保安規定とは別に自分
で研究してより効果的な点検方法もしていくべきです

16条では業者にさせるにしても、自ら修理するにしても電気主任が
リーダーシップを取り解決まで責任をもってしないといけません。
必要に応じては改造も容認してますがこれを行う場合は技術的
な検証をして実施するかの判断ができるのは電気主任技術者
しかいません。
この保安規定では業者任せというのは一切容認していません。

17条ではトラブルが発生した場合は調査、対応、再発防止処置を
する義務があり"業者に連絡したから後は関係ない"は私が
勤務する現場では許されません。

もちろん重大故障では私の判断で即時業者連絡もしますが
トラブルはのんびり放置できない事が多いので事態のある
程度の収拾をし、再発防止処置をする事が電気主任に
委ねられているのです。


20条にある災害の発生により危険と認められるなら送電を停止できる
という電気主任の権限ですが間違いなく大部分の無関係な顧客から
後で一旦は激しく非難&責められるでしょう。
(元電源がEPSで数社と共用になってるとそういう場合あり)
生命の危険がある、出火してる状況ではきっと私もそうしますが
それに至る可能性の段階では最初に説明した保安総括管理者に
連絡して指示を待つべきです。
私の場合なら間違いなく技術部長が相手方にまず説明されます。
電気を止めるのは相当な慎重さが必要なので独断では緊急時
以外では行わない様にしましょう。

★現場に着任するとわかりますが私達は警察ではないので権限を
第三者に行使する場合、無断で行うと相当なクレームと下手を
すると裁判ざたとなる可能性もあります。
勝訴できても悪い噂が立つとテナント運営に甚大な被害が
発生するのでどんなオーナーでもそれは避けたいのです。
それと自主保安体制であるため顧客とそうしたトラブルが発生
しても経済産業省電力課は一切介入や助言はしてくれません。

それは私が電話で確認しました。
しょせんこんな物かと落胆しましたが自分の生活を守るためには

保安規定が定める保安総括管理者に指示を受けて行動するために
それが誰かはっきりさせておかないといけません。
もしそれさえ電気主任が兼務してるという現場なら相当に重い責任
を持ちます。(普通は滅多にないはすですが?経済産業省が立ち入る
範疇ではないので違反ではありません)下の様な場合がヤバイ!
責任とは金銭での支払い義務で退職だけで済みはしません。
もともな会社はそれがわかってるからそうは普通しません!
ただ最初に言った電気主任を雇用してる下請け会社に責任の丸投げ
をしてる様なオーナーかどうかのCHECKはしておいた方がいいと思います。


以上どこの現場でもすぐに関係する事だけを抜粋しました。
技術、現場経験も大切だけど電気主任を目指す方は電気設備
保安規定の重要性は知っておいてくださいね。
これは電気主任技術者として何をするかオーナー会社との
約束みたいな物ですが中身を知る事は逆に自分の正当性と
立場を守る事にもなるんです。

特に電気設備保安規定の内容を知らないで電気はすべて電気主任
に任せてるという意識のオーナーの場合は勉強会をする機会を作り
内容を互いに把握すべきです。