電気主任技術者 仕事:キュービクル設備1

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このキュービクル内には500KVAの動力三相変圧器1台と電灯単相変圧器500KVA
が2台入っています。
このエリアは電気室を設置するスペースがないので特高室で22000Vから6600Vに
して屋外型キュービクルとして受電しています。

それでは正面扉をまず1面開けてみましょう。
電圧計や電流計、その下にはMCBやELBが収まっていますがこれらは
変圧器の二次側から充電されていてここから各現場に電気を送り異常時
(短絡や漏電)は自動で回路を遮断します、トリップすれば中央監視PC
に警報が出ます。

電圧計、電流計は下のレバーを回す事で変圧器二次側の各相の状態を
CHECKできます。
上左はこのキュービクル内の排熱ファンの設定で上右はLGR(低圧地絡)
の設定を行う物で通常は100~200mAにします。
LGRが動作すると中央監視PCに警報が出て漏電がその変圧器の二次側
回路のどこかで発生した事を意味します。
尚各変圧器の電圧と電流値は中央監視PCでも自動記録保存されていて
こうした各キュービクル、電気室のdataはグラフとして24時に自動印刷
される様に設定しています。

電圧計があるこのパネルの足元にはB種接地がありますがここを計測
する事で漏れ電流を調べます。
(1個の変圧器に必ず1個のB種接地があり、通常正面パネル前下)
都合小数点を撮れてませんが833mAじゃありませんよ。
8.33mA(約8mA)でまったく異常がない理想状態と言えます。
もし本物の漏電が変圧器の二次側のどこかであれば私の経験上
500mAをOVERします。


尚、経済産業省通達により50mAが5分以上継続する状況では必ず
その原因の調査が必要です。

負荷が多くて漏れ電流が多いのか?実はI0rでは50mA未満でまったく
問題ないのか又は完全なる漏電かを調べる必要があります。
ただ前述した様に500mAもすでにあるなら異常の有無という状況ではな
く絶縁不良箇所を早急に探すべきです。
私の経験ではそういう状況ではすべて不良箇所がありました。

次にキュービクルの裏の扉を開けてみましょう。
主役の変圧器がここで姿を表しましたね。
絶縁バリアーをしているので日常点検では目視でこの位置から
内部を点検します。又放射温度計も有効です。
ただ手前側が6600Vなのでで安易にバリアー内に手を入れては
いけません。

変圧器正面には温度計がありますがこの場合は現在温度が48℃で86℃
になったら中央監視PCへ警報を送ります。
普通はMAXでも70℃程度なので上限設定はこの程度でOK。
負荷が50%未満の変圧器では温度上昇に大きく影響するのは気温で夏場
はこの変圧器で68℃くらいまでなります。
変圧器は80℃使用で30年使える丈夫な機器だから全然平気!
取説では(許容周囲温度)+(変圧器の許容温度上昇値)= 40+50
つまり90℃までならいいそうです。
ただ普段60℃なのに同条件で80℃になってる場合はいくら基準値以下
でも放置するのは好ましいとは思えません。
MAX値はあくまで限界、前回点検との不自然な変化量も意識しましょう。

これは変圧器に貼ってるサーモーテープで75℃以上になれば赤く色が
変色しますが白なので一度もこの変圧器は75℃を超えた事がないの
はわかります。
温度異常の履歴を残し一旦変色すると元の白には戻りません。

これが変圧器のオイルレベルゲージです。
変圧器のオイルが自然蒸発する事なんてないのでパッキン不良とかで
漏れでもなければ減る事はありませが、油が漏れるほど劣悪な状況は
普通ないと思います。
保安規定で年に1回油試験をするのにごく少量採取はします。
尚、乾式のモールド変圧器の場合ならば油はありません。
油式変圧器の鉄ボディーは接地してるので素手で触れても感電する
事はありませんが、モールド変圧器は表面その物が帯電してるので
絶対表面にすら触れてはいけません。


MCBなどの増設工事ではLBSを切り無電圧にしないと工事ができない
この操作は責任が発生する操作なので必ず電気主任に切りを業者からお願い
されます。
LBSの入り切りの方法だけここでは説明するとこうなるのです。

絶縁バリアーの向こうに手は入れないでください。
私は奥が見たいのでバリヤーの隙間から携帯で撮り状態を確認しています
どうですかクリアーに内部がわかるのと拡大もできます。
局部的に急激な温度上昇が発生した金属部分は虹色になるので見え難い
ポイントもたまには目視確認もする必要があります。
天井部分などから雨が漏れた形跡がないか確認されてください。
屋外形ですから常に雨風にさらされるので年に1回は脚立でキュービクルの
天井に上がり表面の状態も見ています。
去年この天井部分に防水シートを業者に貼ってもらいました。

これがキュービクル内部の熱を排出するファンです。
扉を閉めた状態ではこれだけが排熱の方法でこのファンはキュービクル
の生命線です。

新人さんからどうしてエアコンをつけないのか質問されたけど狭いこの中で
そんな物をつけ局部的に温度SPOTの違いが発生した場合結露が発生し
水滴が変圧器等に落下したら大変な事になります。


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